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書評掲載

幸福人フー~僕の妻は「しあわせ」のお手本~

坂口恭平  著

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価格 \1,760(税込)         

発行年月 2023年09月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 204p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784396618117
商品コード 1036561408
NDC分類 914.6
書評掲載誌 朝日新聞 2023/10/21
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1036561408

著者紹介

坂口恭平(著者):1978年、熊本県生まれ。2001年、早稲田大学理工学部建築学科を卒業。作家、画家、音楽家、建築家など多彩な活動を行なう。
2004年に路上生活者の家を収めた写真集『0円ハウス』(リトルモア)を刊行。「いのっちの電話」として自身の携帯番号を公表し、2012年から現在に至るまで、年間およそ1万人を超える「死にたい人」たちの声を聞き続けている。2023年2月には熊本市現代美術館にて個展「坂口恭平日記」を開催。
『継続するコツ』(祥伝社)、『TOKYO 0円ハウス 0円生活』(河出書房新社)、『独立国家のつくりかた』(講談社)、『躁鬱大学』(新潮社)、『よみぐすり』(東京書籍)、『中学生のためのテストの段取り講座』(晶文社)など著書多数。画集に『Pastel』『Water』(左右社)がある。

内容

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ということで、今回は幸せとは何か、

という僕の主要な研究テーマについての研究書を書いてみたいと思います。

不幸せではない人生を送る、とかではなくて、幸せとは何か、です。
これはつまり、幸せな人を対象にしなくてはならないのですが、
幸せだと自認している人ってなかなかいないんですよね。
でも、僕は何人か知ってます。
(中略)で、今回もまた幸せ研究がはじまるわけですが、
今回の取材の対象は、なんと僕の妻なんです。
「幸福人フー」と、タイトルをつけましたが、
その「フー」という女性が僕の妻です。

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坂口恭平の「幸せ研究」、今回の主人公は妻の「フーさん」!
坂口さんのご著書やSNSに何度も登場しているフーさんは、
坂口さん曰く「自分は『しあわせ』だと自認している人=幸福人」でした。
そして、「生まれて初めて、自分の鬱を直接、目の前で見せた人」でした。

「不安はないの? 寂しくないの? 虚しくならないの?」
出会いから20年、フーさんをずっと定点観測してきた坂口さんが、
彼女の「しあわせ」の在り方をインタビューしながら探ります。

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「寂しいって感じない?」
「感じないかも……」
「不安は感じるでしょ!」
なんか僕もヤケクソみたいになってきてます。
「えーっとね、不安、ねえ、それは何か具体的な、こうなったらどうしよう、とかの不安?」
「いや、なんか漠然としてて、ぼんやりとしてて……」
「それは大変そうだね……。私、そんな不安は感じたことないのかも……」
「虚しい、はわかるでしょ!」
「えっと……ごめん、全然わからないかも……。虚しいってどんな感じ?」
「なんか気が遠くなるっていうか……、この先もずっとこんな苦しい状態が続くかと思ったら、
もう居ても立ってもいられないっていうか」
「あ、それは大丈夫だよ、ずっと続くことはないと思うよ。
だって、これまでもこういうふうになったことあるんでしょ?」

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●もくじ

第一回 幸福な人

第二回 フーちゃん語法

第三回 不安ゼロの人

第四回 思ってもないようなことを口にしない方法

第五回 フーちゃんの目、躁の僕と鬱の僕の和解

第六回 躁状態の僕に対する工夫、フーちゃんの挑戦

第七回 「今までの自分」を叱らない

第八回 平凡な穏やかさ

「幸福人フー」を読んで フーより

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