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高圧経済とは何か
原田 泰,
飯田 泰之
著
発行年月 |
2023年11月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
17p,208p |
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大きさ |
21cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/経済学/各国の経済事情・経済史 |
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ISBN |
9784322143706 |
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商品コード |
1036589087 |
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NDC分類 |
332.107 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2023年12月4週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1036589087 |
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著者紹介
原田 泰(著者):原田 泰(はらだ ゆたか)
名古屋商科大学ビジネススクール教授
東京大学農学部卒業。学習院大学経済学博士。1974年経済企画庁入庁、財務省財務総合政策研究所次長、大和総研専務理事チーフエコノミスト、早稲田大学政治経済学術院教授、日本銀行政策委員会審議委員などを経て現職。
飯田 泰之(著者):飯田 泰之(いいだ やすゆき)
明治大学政治経済学部教授
東京大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。駒澤大学経済学部等を経て現職。専門はマクロ経済学・経済政策。
内容
日本を代表するエコノミストが日本経済の可能性を論じる!
◆高圧経済論とは、金融と財政の両面から経済を需要超過にすることによって、あるいは、経済が超過需要状態にあっても金融財政両面からの緊縮を遅らすことによって、超過需要状態を継続し、短期的、長期的に経済を拡大させる考え方である。
◆経済を高圧状態にすることは、短期的に人や設備の稼働率を上昇させ、利益を増大させるだけではなく、さまざまな経路を通じて生産性を上昇させることが、長期的な経済の拡大につながる。
【主要目次】
第1章 高圧経済論の源流と拡張可能性(明治大学政治経済学部教授 飯田泰之)
・オークン法則と高圧経済論/古典派的成長と成長力の源泉/履歴効果と資本蓄積/結語
第2章 フィリップスカーブとオークン法則から導かれる雇用と生産の拡大(名古屋商科大学ビジネススクール教授 原田泰)
・フィリップスカーブ/オークン法則/結語
第3章 日本経済には持続的円安の高圧経済が望ましい(慶應義塾大学産業研究所教授 野村浩二/東京大学名誉教授、イェール大学名誉教授 浜田宏一)
・日本の価格競争力/低圧経済への移行/デフレ圧力の源泉/低圧経済が招く生産性停滞/高圧経済をどう実現するか/結語
第4章 高圧経済政策が労働市場にもたらした好影響―アベノミクス期の経験から(第一生命経済研究所主任エコノミスト 星野卓也)
・時間当り賃金の上昇と雇用増/転職者賃金の上昇が労働移動を促す/Upward Mobilityを失業の減少としてとらえる/低所得者の賃金改善で格差は縮小/非賃金面における待遇改善効果/結語―高圧経済政策×労働市場流動化の合わせ技が必要
第5章 高圧経済が労働生産性に与える影響―OECD加盟国を中心としたパネルデータ分析(青山学院大学法学部教授 佐藤綾野)
・労働の生産性と流動性指標の国際比較/パネルデータ分析/結語
第6章 設備投資と高圧経済(一般社団法人日本経済団体連合会主事 鈴木章弘)
・基本的な整理と議論の前提/高圧経済と設備投資/資本蓄積と生産性/結語
第7章 高圧経済によってR&D投資増加・生産性向上創造的合併も(大和証券株式会社常務理事 木野内栄治)
・先行研究/R&D投資は好況時に増加/R&D投資はTFPに影響/高圧・低圧経済が電機産業を左右/高圧経済でゾンビ企業は減少、清算ではなく被買収/結語
第8章 高圧経済の実践とその結果―日本の高圧経済局面は高度経済成長期とアベノミクス期のみ(第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト 永濱利廣)
・高圧経済の歴史的経験/日本における「履歴効果」の検証/日本が可能な高圧経済の余地/結語
第9章 パンデミック下の積極的なマクロ経済政策の成功(MCPアセット・マネジメント株式会社チーフストラテジスト 嶋津洋樹)
・グローバル景気後退と実体経済/パンデミック下の経済パフォーマンス/高圧経済政策と米国の労働市場/結語