内容
論文執筆や学会発表のための統計解析手法が、しっかり身に付く!
国際的なEBM (Evidence-Based Medicine) の潮流をうけ、各医学雑誌は研究の再現性について非常に厳しい目で論文を審査するようになってきました。そのため、精確なデータ分析を行い、わかりやすく可視化することが求められるようになってきました。
日本の医学分野では、発表論文数およびその引用数などが昇進・就職のメルクマールとなっていることに鑑みると、正しい統計リテラシーに基づいたデータ分析、統計解析、さらにビジュアルによる分析・解析結果の表現は、臨床医・研究者にとっての生命線といえます。そこで本書は、統計学の基本事項を学んだ方が実践的な統計解析を行うための橋渡しとなるような内容で構成しました。統計解析のツールとして、プログラミング言語Rとその統合環境RStudioを採用し、Rの導入のハードルが低くなるよう配慮しています。また、事例ごとに、データ分析や統計解析の手法と考え方、Rの記述、分析・解析結果の表現をその都度解説し、統計解析の考え方と関連するRのスキルをまとめて、手を動かしながら実践的に身につけることができる流れとしました。