内容
テストステロンが人間の体に与える影響は強大で,遺伝子や文化と協調し,男女の身体と行動を多種多様なものにする.
人間の行動に性差がある理由について意見は分かれるが,科学的には明らかである.
しかし,だからといって,ジェンダーの不平等さや家父長制的な価値観を支持することはない.
むしろ,テストステロンを理解することは,私たちは自分自身と互いをよりよく理解し,より公平で安全な社会を築くことに繋がるはずである.
テストステロンはヒトの心を,身体を,行動をどのように形成するのか?
本書は私たちがテストステロンを深く理解する機会を提供し,「ヒトとは何か?」という問いと改めて向き合うきっかけを与えるだろう.