井筒俊彦の生涯と思想は、近代日本の勃興と挫折、そして再生と重なり合う-。本書では、クルアーンなどの世界古典だけでなく、日本古典も射程に入れ、井筒哲学の全体像に迫っていく。さらに、欧文著作の翻訳も視野に入れることで、これまで論じられていなかった初期の井筒思想(ギリシャ哲学・言語論)と後期の井筒思想(東洋哲学、とくに仏教論)の繋がりを明らかにする。
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