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書評掲載

漣の王国(創元推理文庫 Mい16-1)

岩下 悠子  著

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価格 \946(税込)         

発行年月 2024年01月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 341p
大きさ 15cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784488484217
商品コード 1037837755
NDC分類 913.6
書評掲載誌 東京・中日新聞 2024/02/03
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1037837755

著者紹介

岩下 悠子(著者):岩下 悠子
1974年東京都生まれ。97年「砂の蝶」が第23回城戸賞を受賞。『相棒』『科捜研の女』をはじめミステリ・ドラマの脚本を数多く手掛ける一方、2012年に小説「熄えた祭り」を発表する。17年に同作を含む連作集『水底は京の朝』を刊行。流麗な筆致と卓越した構成で、ふたつとない小説世界を紡ぐ俊英。

内容

ただならぬ緊張感と、
ままならぬ人生の不穏な謎が、
心をざわめかせる。
巷に溢れる、そこの浅い「真相」に
飽き足らぬ人は、ぜひご一読を。恩田陸

若くして自ら命を絶った天才と、
彼と出会った四人に齎される謎と恩寵。
忘れがたき余韻を残す傑作。

綾部蓮という青年は、私たちにとって遠い国の王様のような存在だった。神の贈り物と呼ぶべき肉体と才能に恵まれ、美貌をもって周囲の人々を侍臣のごとく傅かせ、それでいて何時も退屈を持て余していた。だから彼が自殺した時、その理由を知る者もいなかった――。ひとりの才能ある若者に羨望を抱いた者や憎悪した者、誰もが彼の年齢を追い越していくなか、私たちは思い出す。なぜ青年は自ら命を絶ったのか? 人生の一時期に齎される謎と恩寵を忘れ難い余韻をもって描き出す傑作。

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