物理と心理から見る音楽の音響(音響テクノロジーシリーズ 27)
大田 健紘, 若槻 尚斗, 加藤 充美, 西村 明, 安井 希子, 江村 伯夫, 三浦 雅展, 亀川 徹 著
内容
目次
1. 楽器の物理 1.1 楽器の発音機構 1.1.1 楽器の分類 1.1.2 1自由度の質点の振動 1.1.3 連成振動系 1.1.4 弦の振動 1.1.5 棒の振動 1.1.6 気柱の振動 1.1.7 膜の振動 1.1.8 板の振動 1.2 楽器の計測 1.2.1 レーザ干渉法による面振動の計測 1.2.2 振動面近傍の音圧分布による面振動の可視化 1.2.3 近距離場音響ホログラフィ法による面振動の計測 1.2.4 弦振動の計測 1.2.5 人工吹鳴装置を用いる気鳴楽器の計測 引用・参考文献 2. 演奏音の物理 2.1 音の基礎 2.2 演奏音の周波数分析 2.2.1 離散フーリエ変換 2.2.2 短時間フーリエ変換による演奏音の分析 2.2.3 定Q変換による演奏音の分析 2.3 音圧レベルの測定 2.3.1 音圧レベルとは 2.3.2 サウンドレベルメータ(騒音計)による音圧レベルの測定 2.3.3 サウンドレベルメータの校正 2.4 基本周波数の推定 2.4.1 時間領域での推定 2.4.2 周波数領域での推定 2.4.3 基本周波数の推定精度 2.5 解析信号による音楽音響信号の分析 2.6 ヴィブラートの測定 2.6.1 ヴィブラートのパラメータ 2.6.2 各倍音のヴィブラート測定 引用・参考文献 3. 演奏に関わる心理 3.1 心理音響の基礎 3.1.1 音の大きさに関する心理量:ラウドネス 3.1.2 音の鋭さに関する心理量:シャープネス 3.1.3 音の変動の大きさに関する心理量:変動強度 3.1.4 音の粗さに関する心理量:ラフネス 3.2 心理音響の楽器演奏評価への適用 3.2.1 楽器演奏における特徴と熟達度の関係 3.2.2 変動強度を用いた応用研究 引用・参考文献 4. 音楽理論の仕組み 4.1 和声理論の基礎 4.1.1 音名,音度,階名 4.1.2 音程 4.1.3 音階 4.1.4 調 4.1.5 和音とそれぞれの和声的機能 4.1.6 和音の機能的連結 4.1.7 終止形(ドミナント・モーション)による調性の確立 4.1.8 テンションおよびテンション・ヴォイシング 4.1.9 属七和音におけるテンション 4.1.10 古典とポピュラーにおけるテンションの違い 4.2 和音の感覚的協和・不協和 4.2.1 二つの純音に対する感覚的協和・不協和 4.2.2 高調波成分の干渉を考慮した感覚的協和・不協和 4.2.3 任意の複合音に対する感覚的協和度の定量化 4.2.4 和音に対する高次な印象に対する協和・不協和 4.2.5 和音に対する心理的印象空間の調査と物理量との関係 4.3 聴取実験に基づく音楽理論の妥当性 4.4 生理調査に基づく音楽理論の妥当性 引用・参考文献 5. 演奏科学と音楽音響情報学 5.1 MIDI 5.1.1 MIDIのおもな特徴 5.1.2 MIDIのデータベース 5.1.3 MIDIの問題点 5.2 演奏科学 5.3 音響信号から取得する音響パラメータ 5.3.1 心理音響指標 5.3.2 音楽情報処理におけるパラメータ 5.4 音楽情報処理応用システムの例 5.4.1 単旋律譜に対するタブ譜面自動生成システムS2T 5.4.2 ギターコード演奏における最適押弦位置決定システムYG 5.4.3 年代推定システム 5.4.4 サビメドレーシステム 引用・参考文献 6. 音楽音響学から芸術へ 6.1 音楽音響学と芸術の接点 6.2 先端芸術に用いられる技術 6.2.1 録音技術の誕生と音楽制作に果たした役割 6.2.2 ディジタル技術が果たした役割 6.2.3 音楽と空間 6.2.4 立体音響とステレオ収音技術 6.2.5 立体音響と音楽 6.3 音楽音響の研究とこれからの課題 6.3.1 音響学における音楽の研究 6.3.2 音場再現と音楽のアーカイブ 6.3.3 深層学習と人工知能 6.3.4 音楽における音響学が果たす役割 引用・参考文献 索引
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