内容
組合せゲーム理論について基本的な内容から最先端の研究まで幅広く解説。
組合せゲーム理論とは、運の要素や伏せられた情報がないゲームに潜む数学的な構造を探る理論であり、ゲームという身近で楽しい題材を取り扱いつつ、深い数学的な構造を含んでいる非常に興味深い理論である。近年では、他の数学分野との繋がりが調べられたり、競技プログラミングの問題として取り上げられたりするなど、組合せゲーム理論に関心を持つ人が増えている。
本書では、組合せゲーム理論に興味のあるすべての人が読み進められるように、可能な限り、定理などの主張の証明は詳細に述べた。また、基礎的な概念をできるだけ網羅しつつ、そこからどのような展開がなされているのかを紹介し、さらなる勉強の助けとなることを目指した。各章末には演習問題を用意し、巻末に解答例をまとめているため、独学にも適している。