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書評掲載

猿の戴冠式

小砂川 チト  著

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価格 \1,760(税込)         

発行年月 2024年01月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 140p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784065346952
商品コード 1037911528
NDC分類 913.6
書評掲載誌 産経新聞 2024/02/18
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1037911528

著者紹介

小砂川 チト(著者):小砂川チト(こさがわ・ちと)
1990年岩手県生まれ。慶応義塾大学文学部卒業、同大学院社会学研究科心理学専攻修了。
2022年、「家庭用安心坑夫」で第65回群像新人文学賞を受賞、同作が第167回芥川賞候補作となる。
著書として『家庭用安心坑夫』(講談社)がある。

内容

第170回芥川龍之介賞候補作。

いい子のかんむりは/ヒトにもらうものでなく/自分で/自分に/さずけるもの。

ある事件以降、引きこもっていたしふみはテレビ画面のなかに「おねえちゃん」を見つけ動植物園へ行くことになる。言葉を機械学習させられた過去のある類人猿ボノボ”シネノ”と邂逅し、魂をシンクロさせ交歓していく。
――”わたしたちには、わたしたちだけに通じる最強のおまじないがある”。

”女がいますぐ剥ぎ取りたいと思っているものといえば、それは〈人間の女の皮〉にちがいなかった。女は人間の〈ふり〉をして、ガラスの向こう側にたっている”

”女とシネノは同じだった。シネノのほうはそのふるまいこそ完璧ではあったけれど、それでも猿の〈ふり〉をして、あるいは猿の〈姿をとって〉、こちら側にいる”

ねえ、なにもかもがいやなかんじなんでしょう。ちがう?



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