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新刊 書評掲載

アフガンの息子たち

エーリン・ペーション  著

ヘレンハルメ 美穂  翻訳
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日  数量 冊 
価格 \1,980(税込)         

発行年月 2024年02月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 175p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/ドイツ文学
ISBN 9784093567435
商品コード 1037929544
NDC分類 949.83
書評掲載誌 朝日新聞 2024/03/30
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1037929544

内容

難民児童と施設職員の交流を描くYA小説

スウェーデンの小さな町にある灰色の建物。高校を出たばかりの「わたし」は、保護者のいない難民児童が暮らす収容施設で働いている。職員は規則と指示に従うことを求められ、帰宅したら仕事のことは考えるなと言われるけれど、アフガニスタンから逃げてきた少年たちと日々接していると、それはとても難しい。「わたし」は、家族と離れ一人で逃げてきた14歳のザーヘルや17歳のアフメド、ハーミドという3人の少年たちと心を通わせるうちに、タリバンへの恐怖やトラウマに苦しむ彼ら、18歳になり施設を出なければならないことを恐れる彼らに寄り添おうとする。
静かな筆致で難民児童の現実と職員の葛藤を描いた、2021年北欧理事会文学賞(YA&児童部門)受賞作。

【編集担当からのおすすめ情報】
十代の少年たちがたった一人で家族を離れ、故国を出て外国へ難民する。こんな現実が世界のどこかで起こっていることをご存じでしょうか。
本作は、スウェーデンの難民児童施設を舞台に、彼らの現実、そして一個人としての思いと制度の限界の中で葛藤する女性職員の姿を描いたYA小説です。現在は減少傾向にありますが、2015年にはスウェーデンの難民児童の数は35000人を超えていました。著者はソーシャルワーカーとして難民児童にかかわる仕事をした経験があり、その経験をもとに本作を書き上げ、デビュー作にして北欧理事会文学賞を受賞しています。
日本人にとっては遠い国の問題のように感じるかもしれません。ですが、職場や学校の「公の人間」としての自分と、困っている人を助けたい「一個人」としての自分とのはざまで抱える主人公の葛藤は、誰しも身に覚えがあるのではないでしょうか。アフガンの少年たちと同世代の方から、大人の方まで手に取って頂きたい1冊です。

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