内容
世界各地の冠婚葬祭は、割礼やプロム、七五三など非常に様々で、人生の節目を共有しあう儀礼は、それぞれの社会や思想を映し出しています。本事典では、第I部で日本の現状を踏まえながら重要なキーワードを解説し、第II部では結婚と葬式を中心に世界各地の冠婚葬祭を紹介します。「冠」は洗礼、秘密結社への入社など、社会に迎え入れる儀礼を紹介します。「婚」は婚約前後から結婚式まで、婚資や冥婚、親族のからかいなどの作法・儀礼を解説します。「葬」および「祭」では、葬式を中心に、死者が戻らないようにする儀礼、鳥葬のみで供養を行わない社会も取り上げます。現地で暮らしたことのある研究者たちだからこそ紹介できる、多様性を知ることができる事典です。巻頭には16pのカラー口絵付き。