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帝国の疫病~植民地主義、奴隷制度、戦争は医学をどう変えたか~
ジム・ダウンズ
著
仲達志
翻訳
発行年月 |
2024年02月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
299p,50p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/社会医学/医療統計・疫学 |
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ISBN |
9784622096757 |
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商品コード |
1038009611 |
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NDC分類 |
498.6 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2024年03月4週 |
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書評掲載誌 |
日本経済新聞 2024/04/06 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038009611 |
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著者紹介
ジム・ダウンズ(著者):(Jim Downs)
ゲティスバーグ大学歴史学教授。専攻はアメリカ史、医学と公衆衛生の歴史。本書が3冊目の著書である。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
仲達志(翻訳):(なか・たつし)
翻訳家。主な訳書にピリング『日本‐喪失と再起の物語』『幻想の経済成長』、マーフィー『日本‐呪縛の構図』、ハリス『セガ vs. 任天堂』、ネイピア『ミヤザキワールド―宮崎駿の闇と光―』(以上、早川書房)ほか。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
内容
18世紀、悪名高い奴隷船ブルックス号で、奴隷たちが次々と死亡した。船医トロッターは、監禁による極度の過密状態、換気の悪さ、運動の禁止、栄養状態が、病の集団発生の原因であることを突き止めた。
奴隷船や監獄に閉じ込められ、疫病にかかった多くの人々の観察をもとに、疫学は大きな発展を遂げた。植民地の官僚機構が調査を容易にした。
19世紀、ナイチンゲールはクリミア戦争下の病院において、感染と衛生状態の関連に着目し、公衆衛生に革新的な知見をもたらした。過密空間や不衛生な環境が疫病を蔓延させることは今でこそ常識だが、その重要性を見抜いたナイチンゲールの疫学者としての功績は、「ランプを持つ貴婦人」のイメージの影に隠れた。
植民地主義や戦争が生み出した大量の人々のデータに基づいて、医学が飛躍的に発展したにもかかわらず、かれらの「貢献」は歴史の闇に葬られてきた。奴隷、植民地の人々、兵士、衣服やシーツを洗う洗濯婦などの存在は、疫学が理論化される過程で消えていったのである。疫学の発展を逆側から照射し、知られざるもうひとつの医学史を明らかにする。