著者紹介
ジュリアナ・グッドマン(著者):ジュリアナ・グッドマン
アメリカのイリノイ州、ブルーアイランドで生まれ育つ。2014年に西イリノイ大学で英文学の学位を、17年にパデュー大学でフィクションライティングの修士号を取得。22年『夜明けを探す少女は』でデビューし、同作は翌年のアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞YA部門の最終候補作となった。現在はオーバーリン大学でクリエイティブライティングの教鞭を執っている。
圷 香織(翻訳):圷 香織
上智大学国文学科卒。英米文学翻訳家。訳書にオルツィ「紅はこべ」、マクニール「チャーチル閣下の秘書」「エリザベス王女の家庭教師」「ホテル・リッツの婚約者」、チュウ「夜の獣、夢の少年」「彼岸の花嫁」、ワスマー「シェフ探偵パールの事件簿」などがある。
内容
十六歳の冬、わたしは姉の死の真実を探しにゆく。
盗みも撃ち合いもない世界に憧れた姉が、
犯罪に手を染めたはずがない。
姉妹の絆が胸を打つ傑作ミステリ!
23年MWA賞最終候補作
世の中には、夜になっても鍵をかけない家があるのを知ってる?――シカゴの高校に通う黒人の少女ボーは、卒業を機にこの街を出ると決めていた。絵の才能を活かし、盗みも撃ち合いもないどこか遠くへ行くのだ。そんなある冬の未明、姉のカティアが不法侵入の疑いで警官に射殺された。外の安全な世界をボーに語り聞かせてきた姉が、犯罪に手を染めるはずがない。ボーは姉の無実を証明するため、現場から消えた姉の恋人を探し始める。ひたむきな少女の調査行、そして成長と旅立ちを描く、アメリカ探偵作家クラブ賞最終候補作!