音色の感性学~音色・音質の評価と創造~(音響サイエンスシリーズ 1)
岩宮 眞一郎, 小澤 賢司, 小坂 直敏, 山内 勝也, 高田 正幸, 藤沢 望 著
内容
目次
第1章 音色・音質の特徴とその評価 1.1 音色の特徴とその評価 1.1.1 音色という言葉 1.1.2 音色の定義とその問題点 1.1.3 音の3要素と音色 1.1.4 音色の印象的側面と識別的側面 1.1.5 擬音語─音の感性を伝える言葉─ 1.1.6 音色と音質 1.2 音色を規定する物理量と知覚する聴覚の仕組み 1.2.1 音とは何か? 1.2.2 縦波と横波 1.2.3 純音 1.2.4 複合音 1.2.5 位相 1.2.6 ノイズ 1.2.7 うなり 1.2.8 デシベルという単位 1.2.9 聴覚の仕組み 1.2.10 聴覚フィルタ 1.3 音色の評価手法 1.3.1 心理物理学的測定法 1.3.2 心理学的尺度構成法 1.3.3 多次元尺度構成法 1.3.4 多変量解析 1.3.5 SD法 引用・参考文献 第2章 音色・音質を表現する手法 2.1 音色評価尺度─音色・音質評価に使われる形容詞の利用─ 2.1.1 音色因子─音色評価尺度の因子分析─ 2.1.2 音質評価のための7属性(3主属性と4副属性) 2.1.3 音色表現語の階層構造 2.1.4 海外における音色評価尺度に関する研究 2.2 音の印象を表す擬音語 2.2.1 純音に対する擬音語表現 2.2.2 環境音の音色を表す擬音語表現 2.2.3 擬音語からイメージされる音の印象 2.2.4 擬音語の可能性 引用・参考文献 第3章 音色・音質を決める音響的特徴 3.1 音色の分類 3.2 静的音色 3.2.1 振幅スペクトルと音色の関係 3.2.2 位相スペクトルと音色の関係 3.2.3 周波数スペクトルの相違と音色の類似度の関係 3.2.4 聴覚系内スペクトル表現と音色の関係 3.3 準静的音色 3.3.1 正弦波により振幅変調された正弦波の音色 3.3.2 複雑な波形により振幅変調された正弦波の音色 3.3.3 複合音の協和性 3.4 動的音色 3.4.1 楽器音の聴き分け 3.4.2 成分音の過渡特性の分析/合成 3.4.3 楽器音の音色に及ぼす過渡特性の影響 3.4.4 動的音色の視覚的表現 3.4.5 子音の聴き分け 3.5 準動的音色 3.5.1 FM音の知覚 3.5.2 ビブラートと音色の関係 引用・参考文献 第4章 音質評価指標 4.1 音質評価指標とは 4.2 各種の音質評価指標 4.2.1 ラウドネス 4.2.2 シャープネス 4.2.3 ラフネス 4.2.4 フラクチュエーションストレングス 4.2.5 トーン・トゥ・ノイズレシオ,プロミネンスレシオ 4.2.6 感覚的快さ 4.3 音質評価システムの実際 4.4 音質シミュレーション 引用・参考文献 第5章 音色・音質評価のさまざまな対象 5.1 音響機器の音質 5.1.1 音響機器の音質を決める心理的要因と音響特性との関係 5.1.2 立体音響の音質評価─ステレオ再生の効果─ 5.1.3 総合的な音質評価 5.1.4 再生音の音質に及ぼす視覚情報の影響 5.1.5 岐路に立つディジタルオーディオと音質評価 5.2 楽器音の音色 5.2.1 楽器の音色を規定する音響特性 5.2.2 楽器の音色の特徴を決定する要因 5.2.3 楽器音の立上がりと減衰過程が音色に及ぼす影響 5.2.4 ビブラートの効果 5.2.5 各種の楽器音の音色の特徴を包括的にとらえる 5.2.6 名器「ストラディバリウス」の音質 5.3 コンサートホール(聴くための空間)の音質評価 5.3.1 コンサートホールに求められる音響条件 5.3.2 ヨーロッパのコンサートホールの音質比較 5.3.3 両耳間相関係数と「広がり感」 5.3.4 「見かけの音源の幅」と「音に包まれた感じ」 5.4 音声 5.4.1 通話品質に影響を与える諸要因 5.4.2 明瞭度,AEN,および関連尺度 5.4.3 通話音量に基づく尺度REおよびLR 5.4.4 通話の満足度を表す平均オピニオン値 MOS 5.4.5 その他の通話品質の評価尺度 プリファレンススコア 5.4.6 通話品質の客観評価モデルの必要性 5.4.7 基本的支配要因を対象とした通話品質客観評価モデルの概要 5.4.8 モデルの適用と検証結果 5.4.9 通話品質の評価モデルの拡張 5.4.10 現在の評価モデル 5.5 機械音 5.5.1 機械製品における音質評価の重要性 5.5.2 音質評価の手法 5.5.3 合成音を用いた音質評価 5.5.4 音質に影響する音響的特徴と音質評価指標 5.5.5 音質評価に基づいた対策と音のデザイン 5.5.6 音質と製品のイメージ 5.5.7 音質改善がもたらす経済効果 5.5.8 今後の展開 5.6 サイン音 5.6.1 サイン音の特徴─サイン音とはなにか─ 5.6.2 サイン音の評価研究事例 5.6.3 擬音語を利用したサイン音評価 5.6.4 視覚障害者のためのサイン音 5.6.5 サイン音に求められるもの 引用・参考文献 第6章 音色の創出 6.1 音色の概観 6.1.1 音色の構造 6.1.2 音楽における音色の役割 6.1.3 楽器音における音色 6.2 電子音の音色とその合成 6.2.1 ミュージックコンクレートと電子音楽 6.2.2 電子音の大分類とその発展 6.3 コンピュータ音楽における楽音合成方式とその音色の分類 6.3.1 電子音色の分類 6.3.2 波形テーブル参照型 6.3.3 ユニットジェネレータ 6.3.4 非線形処理方式 6.3.5 物理モデル 6.3.6 分析/合成方式 6.3.7 走査合成方式 6.4 応用エフェクト 6.4.1 音色モーフィング 6.4.2 物理モデルによる音色モーフィング 6.4.3 混声音 6.5 音色の記述方法 6.5.1 IPA 6.5.2 嗄声の評価法にみる声質の記法 引用・参考文献 索引
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