内容
【第166回芥川賞候補作】
【第45回すばる文学賞佳作】
前代未聞の筋トレ小説、誕生!
「別の生き物になりたい」。
筋トレに励む会社員・U野は、Gジムで自己流のトレーニングをしていたところ、
O島からボディ・ビル大会への出場を勧められ、
本格的な筋トレと食事管理を始める。しかし、大会で結果を残すためには
筋肉のみならず「女らしさ」も鍛えなければならなかった――。
鍛錬の甲斐あって身体は仕上がっていくが、
職場では彼氏ができてダイエットをしていると思われ、
母からは「ムキムキにならないでよ」と心無い言葉をかけられる。
モヤモヤした思いを解消できないまま迎えた大会当日。
彼女が決勝の舞台で取った行動とは?
世の常識に疑問を投げかける圧巻のデビュー作。
【著者略歴】
石田夏穂(いしだ・かほ)
1991年、埼玉県生まれ。東京工業大学工学部卒。2021年『我が友、スミス』が第45回すばる文学賞佳作となり、デビュー。同作は第166回芥川龍之介賞候補にもなる。22年『ケチる貴方』で第44回野間文芸新人賞候補。23年『我が手の太陽』で第169回芥川龍之介賞候補、第45回野間文芸新人賞候補。『ケチる貴方』で第40回織田作之助賞候補。