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盗伐~林業現場からの警鐘~

田中 淳夫  著

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価格 \2,200(税込)         

発行年月 2024年04月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 269p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/農学/林業
ISBN 9784787723192
商品コード 1038225809
NDC分類 654.2
基本件名 森林犯罪
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2024年05月2週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038225809

著者紹介

田中 淳夫(著者):1959年大阪生まれ。静岡大学農学部を卒業後、出版社、新聞社等を経て、フリーの森林ジャーナリストに。森と人の関係をテーマに執筆活動を続けている。主な著作に『山林王』『虚構の森』『絶望の林業』『森は怪しいワンダーランド』(新泉社)、『獣害列島 増えすぎた日本の野生動物たち』 (イースト新書)、『森林異変』『森と日本人の1500年』(平凡社新書)、『樹木葬という選択』『鹿と日本人―野生との共生1000年の知恵』(築地書館)、『ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実』(ごきげんビジネス出版・電子書籍)など多数。ほかに監訳書『フィンランド 虚像の森』(新泉社)がある。

内容

私たちは、盗伐や違法伐採は熱帯地域など発展途上国で起きているのであって、日本国内には違法な木材は出回っていない、と思い込んでいるのではなかろうか。
だが日本でも盗伐・違法伐採が頻発している。とくに宮崎県では、大規模で組織的な盗伐が行われてきた。警察は動かず、ほとんどの被害者は泣き寝入り状態である。ごく一部の逮捕者も、わずかな罰金ですまされている。
国産材だけではない。輸入する木材にも違法性の高いものが多く紛れ込んでいる。東京2020オリンピック・パラリンピックでは、メイン会場となった新国立競技場の建設に使われたコンクリートパネルが、違法伐採された木でつくられた可能性が高いと世界中から批判を浴びた事件もあった。
違法伐採は、先進国を含む世界中で近年続発し、規模も膨らんでいる。それは単なる森林窃盗ではなく、脱炭素や生物多様性をむしばむ環境破壊であり、激化する気候変動による災害発生を招く重要な要素となっている。そして林業そのものも持続性を失い、フェアな取引が行われないことで産業構造の劣化を引き起こしているのだ。盗伐および違法木材は、世界中の森林、林業界を悩ましている問題なのである。
こうした事態に対してヨーロッパでは、EUが森林破壊防止規則を施行し、合法・非合法を問わず、森林の持続可能性に関する要求事項を満たさない農林畜産物のEU市場への輸入やEUから他国への輸出を禁止した。つまりEUと取引する日本企業にとっても他人事の話ではなくなっている。
そこで現在日本列島で起きている盗伐の実態を示すだけでなく、世界にも目を向けて、盗伐や違法伐採が発生する理論やその構造を追い、また歴史的な背景や現代社会・経済の問題を突きつけた。盗伐は『絶望の林業』をミクロに追求する象徴的な大問題である。

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