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ウクライナの小さな町~ガリツィア地方とあるユダヤ人一家の歴史~

バーナード・ワッサースタイン  著

工藤 順  翻訳
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日  数量 冊 
価格 \3,960(税込)         

発行年月 2024年04月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 360p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/歴史学/東欧史
ISBN 9784867930250
商品コード 1038248642
NDC分類 238.6
基本件名 ウクライナ-歴史
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2024年05月3週
書評掲載誌 日本経済新聞 2024/06/15、朝日新聞 2024/06/29
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038248642

著者紹介

バーナード・ワッサースタイン(著者):(Bernard Wasserstein)歴史学者。1948年ロンドンに生まれ、現在はアムステルダムに在住。1974年にD. Phil.(近現代史)、2001年にD. Litt.をそれぞれオックスフォード大学で取得。同大学での教職等を経て、現職はシカゴ大学歴史学部名誉教授、英国学士院特派員。近現代ヨーロッパのユダヤ人史を中心的な研究テーマとし、現在までに13冊の著書がある(本書が初の邦訳)。『トレビッチ= リンカーンの秘密の生活(The Secret Lives of Trebitsch Lincoln)』(1988)で英国推理作家協会のゴールド・ダガー賞(ノンフィクション部門)、『その前夜――第二次世界大戦直前のヨーロッパにおけるユダヤ人(On the Eve: The Jews of Europe Before the Second World War)』(2012)でヤド・ヴァシェム国際書籍賞を受賞。
工藤 順(翻訳):(くどう・なお)1992年生まれ。翻訳労働者。訳書に、アンドレイ・プラトーノフ『チェヴェングール』(石井優貴との共訳、作品社、2022、第9回日本翻訳大賞受賞)等がある。

内容

国と国、歴史と歴史のはざまで──。
ウクライナ辺境の町の歴史と、あるユダヤ人一家の歴史が交錯する。

ハプスブルク家の支配、ロシア革命、反ユダヤ主義、ホロコースト、独ソ戦、ロシア・ウクライナ戦争……過去から現代に至るまで、東欧の複雑な歴史を複雑なまま理解するためにまさに今求められる、再発見と洞察に満ちた歴史書にして家族の年代記。

 現在の西ウクライナにまたがるガリツィア地方は、歴史的に、オーストリア、ポーランド、ドイツ、ソ連とさまざまな国に支配され、翻弄されてきた。
 本書の舞台は、ガリツィア地方の小さな町クラコーヴィエツ。著者はイギリスの著名な歴史家で、彼の先祖はこの町出身のユダヤ人である。歴史家として客観的かつ生き生きとこの町がたどった歴史を語る一方で、この町と深い縁のある自分の祖先を悼むように、家族がたどった苦難の歴史を追いかけてゆく。ユダヤ人差別はありながらも多民族が共存したハプスブルク時代、国と国のはざまで幾多もの戦争に蹂躙された混乱期、ウクライナとポーランド両者のナショナリズムに引き裂かれた近代、ナチスとソ連による恐怖支配、そして現代へ——。
 ガリツィア地方という、国と国のはざま。そしてユダヤ人という、民族と民族のはざま。——二つの「はざま」の視点から、ガリツィア地方、ウクライナ、そして東欧の人びとがくぐり抜けた歴史が照らし出される。

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