著者紹介
エーリヒ・ケストナー(著者):エーリヒ・ケストナー
ドイツの詩人・作家。一八九九年ドレスデン生まれ。第一次世界大戦で徴兵、除隊後、大学で文学を修めるかたわら文筆活動を開始。一九二九年に発表した『エミールと探偵たち』で児童文学作家として知られるようになる。ファシズム批判・自由主義的作風から、三三年発表の『飛ぶ教室』を最後にナチスによってドイツ国内での出版を禁じられ、焚書処分を受ける。以降、四五年まで著作はスイスから出版した。第二次大戦後、西ドイツのペンクラブ会長。六〇年国際アンデルセン賞受賞。七四年没。
小松太郎(翻訳):小松太郎 一九〇〇(明治三三)年、大阪生まれ。慶應義塾大学を経て、ベルリン大学を卒業。帰国後、法政大学で教鞭をとるかたわら、ドイツ語の翻訳を手がける。訳書に、チャペック『ダーシェンカ』、ケストナー『ファビアン』『エミールと探偵たち』『飛ぶ教室』など多数。七四(昭和四九)年、死去。