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急性腹症の歴史~腹部外科の成り立ち~
川満富裕
著
発行年月 |
2024年04月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
8p,318p |
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大きさ |
22cm |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/外科学/腹部外科学 |
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ISBN |
9784882670735 |
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商品コード |
1038354335 |
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NDC分類 |
494.65 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2024年06月2週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038354335 |
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著者紹介
川満富裕(著者):1948年 沖縄県に生まれる
1975年 東京医科歯科大学を卒業後、一般外科を経て、小児外科を専攻
1984年 獨協医科大学越谷病院小児外科講師
1998年より終末期医療に従事
2013年 青葉病院院長
現在 三軒茶屋病院勤務
内容
急性腹症の歴史は腹部外科の初期史である。
そこには試験開腹術の歴史、イレウスの歴史が強く結びついている。
1904年、イギリスの外科医ウィリアム・ヘンリー・バトルが名付けたとされる「急性腹症」。
腹痛を主症状とした、診断を得られないまま手術を含めた迅速な対応が必要な病気のことを指し、急性虫垂炎の治療が手遅れにならないよう名付けられた。
“acute abdomen”という文法として誤った用語で論争が起こったが、一方でその耳障りな言葉のインパクトによって一般にも注目されることとなった。
かつて開腹手術は帝王切開術や卵巣摘出術など、その目的もやり方も明らかな治療にのみ危険を承知で行われていた。
イレウスに対しても内科的治療が行われていたが、19世紀になると診断技術が進歩し、確かな術前診断があれば開腹手術が認められるようになった。
麻酔法や消毒法が普及するとさらに成功例は増え、診断が得られずとも試験開腹術は早期手術として行われるようになる。
「両刃の治療を行ってみる方が何もしないよりもよい」という古代ローマ・ケルススの教えもまた、外科医たちの果敢な試みを促した。
イレウスの概念の変遷、急性虫垂炎や腸重積の歴史を踏まえ、医療の発展とともに腹部外科が誕生するまでを考察する。