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TODによるサステナブルな田園都市

太田 雅文, 西山 敏樹, 諫川 輝之, 林 和眞, 加賀屋 りさ, 川口 和英, 坂井 文, 高橋 輝行, 中島 伸  著

株式会社 東急総合研究所  監修
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価格 \3,300(税込)         

発行年月 2024年04月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 244p
大きさ 21cm
ジャンル 和書/理工学/土木工学/衛生・都市工学
ISBN 9784764906860
商品コード 1038370692
NDC分類 518.88
基本件名 田園都市
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2024年05月4週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038370692

著者紹介

太田 雅文(著者):株式会社東急総合研究所フェロー・主席研究員Ph.D
1959年東京生まれ。東京大学工学部土木工学科卒業、同大学院工学系研究会土木工学専門修士課程修了、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ大学院都市計画(The Bartlett School of Planning)にてPh.D取得。東京急行電鉄株式会社鉄道事業本部事業統括部長、開発事業部副事業部長、株式会社東急ステーションリテール取締役副社長、株式会社東急設計コンサルタント取締役専務執行役員都市・土木本部長など、鉄道、都市開発、リテール等TOD・まちづくり関連部門を歴任、2020年4月より現職。著書(共著)『成熟都市のクリエイティブなまちづくり』(宣伝会議、2007)、『鉄道が創りあげた世界都市・東京』(一般財団法人計量計画研究所、2014)、東京都市大学都市生活学部非常勤講師。執筆担当:はじめに、第1章、第2章2.1~2.4、おわりに
西山 敏樹(著者):西山 敏樹(にしやま としき)
東京都市大学都市生活学部・大学院環境情報学研究科准教授 博士(政策・メディア)
1976年東京生まれ。慶應義塾大学総合政策学部社会経営コース卒業、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程および後期博士課程修了。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別研究専任講師、慶應義塾大学教養研究センター特任准教授、慶應義塾大学医学部特任准教授、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特任准教授などを経て現職。一般社団法人日本イノベーション融合学会理事長、一般社団法人日本テレワーク学会理事、特定非営利活動法人ヒューマンインタフェース学会評議員など、学会の役職も多数務める。専門領域は、ユニバーサルデザイン、モビリティデザイン、未来都市論、社会調査法など。交通用車輌の開発に関する大型プロジェクトを多数経験。ユニバーサルデザインに関わる地域開発も多数手がけており、研究や実務の成果の表彰も20件にのぼる。研究領域に関わる著書も30冊にのぼる。執筆担当:第3章3.4.1
諫川 輝之(著者):諫川 輝之(いさがわ てるゆき)
東京都市大学都市生活学部・大学院環境情報学研究科准教授 博士(工学)
1985年生まれ。筑波大学社会工学類都市計画主専攻卒業、東京工業大学大学院総合理工学研究科人間環境システム専攻修士課程および博士後期課程修了。東京工業大学産学官連携研究員、LLP人間環境デザイン研究所研究員、日本学術振興会特別研究員(東京大学)を経て、2017年東京都市大学都市生活学部講師、2022年より現職。専門は都市防災・地域防災、環境心理行動学、都市・建築計画。生活者の視点に立って災害に強いまちづくりを進めるため、災害時の避難行動やリスク認知、各種施設における防災対応などに関する研究を行っている。人間・環境学会大会発表賞、日本建築学会奨励賞など受賞。共著に『ニューノーマル時代の新しい住まい』、『都市・建築デザインのための人間環境学』など。執筆担当:第3章3.2.2
林 和眞(著者):林 和眞(イム ファジン)
東京都市大学都市生活学部・大学院環境情報学研究科准教授 博士(工学)
1984年生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻博士課程修了。国立環境研究所社会環境システム研究センター特別研究員、忠南発展研究員(韓国)上級研究員、韓国科学技術院(KAIST)未来戦略研究センター上級研究員を経て、現職。Korea Planning Association 国際委員会委員、日本都市計画学会国際委員会委員など多数の学会の委員を務める。専門は都市・地域計画、地域イノベーション。ビックデータ分析やAIを利用した都市マネジメントなど空間政策と情報科学を組み合わせた研究やインクルーシブプランニングに関する一連の研究を行っている。国内・国際ジャーナルに30編以上の学術論文・研究報告を発表。執筆担当:第3章3.3.1
加賀屋 りさ(著者):加賀屋 りさ(かがや りさ)
東京都市大学大学院環境情報学研究科都市生活専攻 博士前期課程修士生
1999年神奈川県生まれ。筑波大学附属聴覚特別支援学校高等部卒業後、東京都市大学都市生活学部に進学。大学3年生より、人流計測の高度な専門知識を有する高柳教授のもとで人流計測・建築空間に関する研究を行っている。2023年12月に「LDK空間における生活家具の配置と所作オントロジーから見た広さの適正値に関する研究」の論文を発表。その他、著書で紹介した3DLidarとAIカメラ動画像を併用した同定精度算出、より高精度な人流計測を可能にする手法の模索を行っている。高柳教授の研究室ではマイクロモビリティなど新しい交通手段が既存空間にもたらす影響と課題点を洗い出すためのシミュレーション、OD表分析、災害時における速やかな避難行動を可能にするデジタルサイネージを用いた場合のシミュレーション分析、駅空間を対象とした人流計測など幅広く研究を行っている。執筆担当:第3章3.1.1
川口 和英(著者):川口 和英(かわぐち かずひで)
東京都市大学都市生活学部・大学院環境情報学研究科教授 博士(工学)。技術士(建設部門:都市および地域計画)
1986年早稲田大学大学院理工学研究科建設工学専攻修了。1986年4月三菱総合研究所研究員、1997年4月鎌倉女子大学准教授を経て、2008年、東京都市大学新学部開設準備室准教授として着任、2009年4月より都市生活学部都市生活学科准教授。2013年4月より同教授、同大学院環境情報学研究科教授。2014~2020年、都市生活学部長。専門分野は都市開発・地域計画・建築計画・都市計画・集客施設・地球環境問題・社会資本論他。民間シンクタンクで地域開発や都市計画のコンサルティングに関わり、多くのプロジェクトや調査・研究を実施。
坂井 文(著者):坂井 文(さかい あや)
東京都市大学都市生活学部・大学院環境情報学研究科教授 Ph.D
横浜国立大学工学部建築学科卒業後、東日本旅客鉄道株式会社勤務、駅ビル開発や駅施設設計に関わる。一級建築士。ハーバード大学デザイン大学院ランドスケープアーキテクチャー修士後、ボストンのササキ・アソシエイツ勤務、米国の公園設計やキャンパス計画に関わる。オックスフォード大学客員研究員、米国UCLA客員研究員を経て、ロンドン大学Ph.D。横浜国立大学講師、北海道大学工学部建築学科准教授を経て、現職。日本学術会議連携会員、公園財団理事、住宅生産振興財団評議委員、建築学会や都市計画学会の理事を歴任。内閣府、国土交通省、文化庁、スポーツ庁等や、東京都をはじめとする全国の地方自治体の審議会、検討会などに参加。専門領域は、都市計画のうち特に公園緑地・景観、公民連携など。論文・論説多数、著書に『イギリスとアメリカの公共空間マネジメント』(学芸出版社、2021)、『英国CABEと建築デザイン・都市景観』(鹿島出版会、2014)など。執筆担当:第3章3.2.1
高橋 輝行(著者):高橋 輝行(たかはし てるゆき)
株式会社東急総合研究所研究部研究員 修士(国際関係学)
2017年早稲田大学教育学部地理学専攻卒業、2020年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科修士課程修了。産業系シンクタンクにて公共分野の各種計画策定・調査研究に従事したのち現職。専門領域は都市地理学、経済地理学、地理情報科学。執筆担当:第2章2.5
中島 伸(著者):中島 伸(なかじま しん)
東京都市大学都市生活学部・大学院環境情報学研究科准教授、都市デザイナー 博士(工学)
1980年東京都生まれ。2013年東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修了、(公財)練馬区環境まちづくり公社練馬まちづくりセンター専門研究員、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻・助教を経て、2017年より現職。専門:都市デザイン、都市計画史、公民学連携のまちづくり。アーバンデザインセンター坂井副センター長、渋谷再開発協会渋谷計画2040エリアビジョン委員会委員長、千代田区神田警察通り沿道整備推進協議会神田警察通り周辺まちづくり検討部会長、東京文化資源会議トーキョートラムタウン構想座長を歴任。受賞歴:日本都市計画学会論文奨励賞、日本不動産学会湯浅賞(研究奨励賞)博士論文部門受賞/著書:『図説都市空間の構想力』(学芸出版社、2015)、『時間の中のまちづくり』(鹿島出版会、2019)、『商売は地域とともに』(東京堂出版、2017)ほか。執筆担当:第3章3.1.2
株式会社 東急総合研究所(監修):株式会社 東急総合研究所
東急グループの戦略研究所として1986年に設立。東急株式会社およびグループ各社の経営戦略・事業戦略の策定や事業活動の支援を行うとともに、経済、産業、地域、消費構造、消費者意識や行動など、経営環境の変化をとらえた基礎的研究、東急線沿線を主体とした各種情報の収集と分析、グループの幅広い事業活動をカバーする調査研究を実施。このほかグループの経営層を対象とした講演会、一般社員を対象としたセミナー、若手社員を対象とした勉強会を実施し、人的ネットワークの構築にも取り組む。

内容

本書のキーワードはTOD、サステナブル、田園都市です。TODはTransit-Oriented Developmentの略で、鉄道をはじめとした公共交通に根差した都市開発やまちづくりを意味します。1990年代、米国の都市計画家ピーター・カルソープにより提唱された理念で、より健全で持続可能なコミュニティへと導く上で不可欠とされ、今、世界中で注目されている考え方です。本書は大きく分けて以下の3パートで構成されます。郊外の住宅と都心の業務、両者を結ぶ1.0、沿線の都市機能が多様化した2.0について、特に渋谷から東京南西部に延びる東急田園都市線の「軸」にフォーカスし、コロナ禍前の発展経緯について「TOD・田園都市の歴史」で振り返ります。次に、エリマネをはじめ地域と事業者が交流する3.0、ポストコロナの働き方変化を踏まえた自律分散型(本書では「納豆」と表現)構造の4.0、DX・GXによる関係・交流人口増、行動変容へと導く5.0について昨今特に高まりつつあるSDGsやサステナブルを重視する潮流を踏まえ、データ分析も加えながら「サステナブルとポストコロナの都市構造」で論じます。最後に、東京都市大学都市生活学部のアカデミアの方々より「公共交通オリエンティッドな持続可能な都市空間」において都市空間のデザイン、マネジメント、発展戦略、また、これを支える交通基盤について、本書で扱うサステナブルなまちづくりの個別課題や対象地域とも関連づけながら論考します。

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