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書評掲載

余命一年、男をかう(講談社文庫 よ44-3)

吉川 トリコ  著

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価格 \869(税込)         

発行年月 2024年05月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 364p
大きさ 15cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784065335444
商品コード 1038388308
NDC分類 913.6
書評掲載誌 朝日新聞 2024/06/15
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038388308

著者紹介

吉川 トリコ(著者):吉川トリコ(ヨシカワ・トリコ)
1977年生まれ。名古屋市在住。2004年「ねむりひめ」で「女による女のためのR-18文学賞」第3回大賞および読者賞を受賞。同年、同作が入った短編集『しゃぼん』にてデビュー。『グッモーエビアン!』『戦場のガールズライフ』はドラマ化された(『グッモーエビアン!』はのちに映画化)。2022年『余命一年、男をかう』(本作)が第28回島清恋愛文学賞を受賞。他の著書に『少女病』『ミドリのミ』『名古屋16話』『光の庭』「マリー・アントワネットの日記」シリーズ『夢で逢えたら』『流れる星をつかまえに』『あわのまにまに』『コンビニエンス・ラブ』などがある。

内容

「いきなりで悪いんだけど、お金持ってない?」この一言からすべてが変わったーー。
楽しくなくても、平気で生きてきたはずなのに。
コスパ重視の独身女性が、年下男に数十万円を渡してはじまる涙と笑いの物語

節約とキルト作りが趣味の40歳独身、片倉唯。健やかでコスパのいい老後を迎えるために頑張っていたが、
無料で受けた検診で子宮がんと告知される。病院のロビーで会計待ちをする唯に、
ピンクの髪の男がお金を貸してほしいと頼んできた。人生はどこまでお金で割り切れるのか。
涙と笑いの第28回島清恋愛文学賞受賞作。

幼いころからお金を貯めることが趣味だった片倉唯、40歳。
ただで受けられるからと受けたがん検診で、かなり進行した子宮がんを宣告される。
医師は早めの手術を勧めるも、唯はどこかほっとしていたーー「これでやっと死ねる」。
趣味とはいえ、節約に節約を重ねる生活をもうしなくてもいい。好きなことをやってやるんだ! と。
病院の会計まちをしていた唯の目の前にピンク頭(ヘア)の、どこからどうみてもホストである男が現れ、
突然話しかけてきた。
「あのさ、おねーさん、いきなりで悪いんだけど、お金持ってない?」。
この日から、唯とこのピンク頭の男との奇妙な関係が始まる。

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