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現象とデータから学ぶ使える!化学熱力学

勝本 之晶  著

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価格 \3,960(税込)         

発行年月 2024年05月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 10p,259p
大きさ 21cm
ジャンル 和書/理工学/化学/物理化学、理論化学
ISBN 9784798503776
商品コード 1038418243
NDC分類 431.6
基本件名 熱化学
本の性格 テキスト/実務向け
新刊案内掲載月 2024年06月2週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038418243

著者紹介

勝本 之晶(著者):福岡大学理学部化学科教授。博士(学術、東京農工大学)。
 2000年、東京農工大学大学院生物システム応用科学研究科博士後期課程修了。
 関西学院大学博士研究員(理工学部)、広島大学助教(理学部化学科)を経て、
 2014年、福岡大学理学部化学科に移籍。2019年より現職。専門は高分子物理化学。

 分光測定、量子化学計算、溶液論などの分野で多数の論文を執筆し、書籍としては
『エッセンシャル化学』培風館(2015)、Molecular Spectroscopy: A Quantum
 Chemistry Approach, Wiley‐VCH (2019) , Molecular Basics of Liquids and
 Liquid-Based Materials, Springer (2021) などを分担執筆している。

内容

本書は、長大になりがちな熱力学自体の説明をコンパクトにまとめ、物理法則ではなく、物質と現象を話題の中心とすることで、初学者が「化学熱力学を使う」ことへのハードルを低くし、「使い方を身につけること」に的を絞った、新しいタイプのテキストである。

熱力学の枠組みを現代的な視点で説明する第1章、実際の現象やデータをもとに化学熱力学の使い方を直感的に学ぶ第2章、モデルを使って現象の理解を深める第3章で構成される。初歩的な微積分の知識があれば、大学初年度の学生でも読み進めることができる。第1章冒頭の「かんたんスタートガイド」には第1章全体の要点がまとめてあり、その内容を約束事だと割り切って第2章に進めば、近道で化学熱力学の実践的使用法を学ぶこともできる。この近道は、カリキュラムの関係で、1セメスターもしくは1クォーターくらいしか化学熱力学に充てられない場合にも有用であろう。

かんたんスタートガイドがあることにより、このテキストは次のような段階で読むことができる。

 第1段階:第1章のかんたんスタートガイド→第2章の♠がついていない節・項
 第2段階:第1章全体→第3章の第3.8節まで
 第3段階:第2章の♠がついている項、第3章の第3.9節以降

第2章の♠がついている項と第3章の後半は専門的な内容で、話題ごとにつまみ読みできるようにしてある。第1章の♣がついている項目は、第3段階の前に一度読み返すべき内容で、熱力学を整理してすっきりと頭に収めるためのものだ。♠がついている項目は、他のテキストではあまり説明されない(かなり)専門的な話題で、分野も材料から生物までなるべく幅広くとりあげた。

熱力学第1法則からエントロピーを数学的に導入し、さらに微積分の知識を使ってギブズエネルギーまでを一気に登場させることで、熱力学自体の説明を最小限に圧縮し、残りの紙面の多くを化学熱力学の使い方の説明に割く。古典的な実験から現代的なテーマまで幅広い話題を取り上げることにより、大学初年度から大学院まで利用できるテキストになっている。また物性系から生命系までさまざまな話題を取り入れ、現代化学の多くの分野で必要とされる基礎知識を提供している。

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