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倫理的なサイコパス~ある精神科医の思索~

尾久守侑  著

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価格 \1,870(税込)         

発行年月 2024年05月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 217p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/神経・精神科学/神経科学
ISBN 9784794974242
商品コード 1038477815
NDC分類 493.7
基本件名 精神医学
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2024年06月4週
書評掲載誌 読売新聞 2024/06/30
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038477815

著者紹介

尾久守侑(著者):精神科医、詩人。1989年東京都生まれ。慶應義塾大学医学部 精神・神経科学教室 助教。横浜市立大学医学部卒業後、下総精神医療センターなどでの勤務を経て現職。博士(医学)。著書に『器質か心因か』(中外医学社)、『偽者論』(金原出版)など。詩集に『国境とJK』『悪意Q47』(ともに思潮社)などがあり、第9回エルスール財団新人賞受賞。『Uncovered Therapy』(思潮社)で第74回H氏賞受賞。

内容

いつだって条件はそろわないし、予想通りにいかない
それでも診療は進んでいく―――――

精神科医として約10年、つねに頭をフル稼働させて格闘する日々を送る著者。
「予期せぬこと、焦ること、絶体絶命のピンチになること」であふれている現場で、
著者は隠しきれない生身の自分を抱えながら試行錯誤する。
「切り捨ててしまったかもしれない部分をもう一度検討し直せる
〝倫理的なサイコパス〟に私はなりたい――」
H氏賞受賞の詩人としても活躍する医師による、
ユーモラスで大まじめな臨床エッセイ。

「ある程度までは、”医療”っぽくやることが可能だ。例えば薬を出したり、検査をしたりすれば、それらが私と患者さんを仲介してくれるし、“医者”役をやっていれば済むことも少なくない。しかし、どうしてもある場面では役ではなく“個”として患者さんに接さないといけない。応答を求められたときに思わず反応するのは、医者としての役割ではなく“個”だからだ」
(本文より)

頭木弘樹さん、推薦!
「待合室の3時間待ちが、この本のおかげで一瞬だった。
冒頭からひきこまれ、気がつけば尾久ワールド!
医者と患者のあいだには深くて暗い溝があるが、
そこに笑いの土のうを投げ込んでくれている」

【目次より】

◆第1章 倫理的なサイコパス
倫理的なサイコパス / 犠牲者の臨床 / ヨコヤとの戦い / ドロップアウト / 傷つき傷つけながら生きるのさ / 病気を診ずして病人を診よ / 守護霊論 / 七瀬ふたたび / いいひと。 / 思春期とSNSと私

◆第2章 破れ身の臨床
破れ身 / ほとんどが無名 / 歯が命 / 多重関係 / 二刀流幻視 / 兄役 / 先生のツイートみてます / ルーティン / 美容外科医に学ぶ / 「ありのままの姿」役

◆第3章 知らんがな、社会問題
社会問題って何 / メンタルかかりつけ医をつくる / MBTI / 「場」がなくなる / 身体に合わせる / 強制医療の悩み / 精神科医の書く一般書について / 道中不適応 / サプライズ / サイレントマジョリティー / 高いいね血症

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