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書評掲載

いつか、あの博物館で。~アンドロイドと不気味の谷~

朝比奈 あすか  著

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価格 \1,650(税込)         

発行年月 2024年07月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 266p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784487817603
商品コード 1038551155
NDC分類 913.6
書評掲載誌 朝日新聞 2024/09/28
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038551155

著者紹介

朝比奈 あすか(著者):著者:朝比奈あすか
1976年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2000年、ノンフィクション『光さす故郷へ』(マガジンハウス)を刊行。06年、群像新人文学賞受賞作を表題作とした『憂鬱なハスビーン』(講談社)で小説家としてデビュー。著書に『人間タワー』(文春文庫)、『自画像』『憧れの女の子』(双葉文庫)、『君たちは今が世界(すべて)』(角川文庫)、『翼の翼』(光文社)、『ななみの海』(双葉社)など多数。

内容

ロボット博物館への校外学習で同じ行動班になった、安藤悠真、長谷川湊、清水陽菜、市川咲希の四人の中学一年生。その博物館には、「美しすぎる」アンドロイドの気象予報士が展示されていた。その日の体験をきっかけに、それぞれがロボットと人間の違いを考える。
完璧な美しさや強さを持つロボット、やさしい言葉をかけてくれるロボット、いつまでも死なないロボット……。
それでも、ロボットにはない自分だけの心を確かめ、他者と触れ合い、距離感に悩みつつも、気持ちがつながる瞬間を大事に、新しい自分を作っていく――。
不思議な縁でつながった、性格や家庭環境の異なる男女四人。
彼らの中学一年から三年までの三年間をそれぞれの視点から描いた、現代社会に生きるさまざまな子どもたちの姿を切り取る著者による、中学生たちの日常(いま)の群像劇。

【登場人物紹介】

安藤悠真
創作部に所属し、プラモデル作りが好き。物知りで博学、勉強もよくできる反面、ちょっとうっかりしたところがあり、思ったことをそのまま口に出してしまったり、場にそぐわない言動をしてしまうことも。たまに寝癖がついたままのことがあるような無頓着さがある。


長谷川湊
サッカー部の次期キャプテンと噂され、長身で小学生の頃からスポーツ万能で近所でも有名。朗らかで屈託がなく、明るく素直な性格だが、あえて「愛され弟キャラ」を演じている面もある。友達も多く、成績優秀な二つ年上の姉がいるが、姉は不登校の問題を抱えている様子。


市川咲希
おとなしく穏やかな性格。掃除などもきっちりとする、結構しっかりもの。ひとりっ子でおばあちゃん子。引っ込み思案だったが、おばあちゃんに「おうたがじょうず」なことや、音楽のセンスを見出される。中学では音楽部に所属し、楽器はフルート。球技は苦手だが、実はダンスや水泳などは得意。


清水陽菜
バスケ部に所属し、活発で目立つグループの一員。その実、表裏のない素直な性格で、思いやりがあって面倒見も良い。家庭環境から、母の家事を手伝いつつ弟と妹の面倒も見ている。それゆえ、素直さを持ちながらも、他者に自分の状況や内面を率直に表現することにためらいがあり、自分自身が感じる「感情」にも複雑な思いを抱く。

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