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書評掲載

流転の中将(PHP文芸文庫 お7-1)

奥山 景布子  著

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価格 \1,078(税込)         

発行年月 2024年07月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 380p
大きさ 15cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784569904122
商品コード 1038579698
NDC分類 913.6
基本件名 松平定敬-小説
個人件名 松平/定敬
書評掲載誌 東京・中日新聞 2024/08/17
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038579698

著者紹介

奥山 景布子(著者):1966年、愛知県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了、博士(文学)号取得。2007年、「平家蟹異聞」でオール讀物新人賞、18年、『葵の残葉』で新田次郎文学賞&本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞。著書に、『恋衣 とはずがたり』『時平の桜、菅公の梅』『秀吉の能楽師』『圓朝』『小説 真景累ヶ淵』『浄土双六』『やわ肌くらべ』『葵のしずく』『元の黙阿弥』『ワケあり式部とおつかれ道長』などがある。

内容

「なぜ朝敵と言われなければいけないのか。我に何の罪があるというのか――」

心ならずも「朝敵」とされた桑名藩主・松平定敬(さだあき)は、兄で会津藩主の松平容保(かたもり)とともに徳川家のために戦おうとするが、新政府に従うことを決めた最後の将軍・徳川慶喜に遠ざけられてしまう。
一方、上方に近い桑名藩は、藩主不在のなか、重臣・酒井孫八郎のもとで官軍に白旗を掲げ、藩主を幼君に挿げ替えて新政府に恭順することを決める。
藩主の座を追われた定敬は、わずかな家臣とともに滞在していた江戸を離れることに……。帰国することもできず、越後、箱館、そして上海まで彷徨うことになった男は、心に如何なる哀しみを宿していたのか。

美濃高須松平家の四兄弟の運命を描いた、本書の姉妹編『葵の残葉』で新田次郎文学賞&本屋が選ぶ時代小説大賞をW受賞した作家が、幕末の悲劇を炙り出し、明治維新とは何だったのかを改めて問う傑作歴史小説。

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