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書評掲載

とるに足りない細部

アダニーヤ・シブリー  著

山本 薫  翻訳
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価格 \2,200(税込)         

発行年月 2024年08月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 165p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/中国文学
ISBN 9784309209098
商品コード 1038603951
NDC分類 929.763
書評掲載誌 日本経済新聞 2024/10/19、読売新聞 2024/10/20、朝日新聞 2024/11/16
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参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038603951

著者紹介

アダニーヤ・シブリー(著者):1974年、パレスチナ生まれ。2009年、39歳以下の有望なアラブ作家39人を選ぶ「ベイルート39」に名を連ねる。23年、本作で独リベラトゥール賞を受賞するも、主催者により授賞式は一方的に中止された。
山本 薫(翻訳):1968年生まれ。アラブ文学研究者。パレスチナを中心に、文学・音楽・映画の研究・紹介を行う。共編著に『言語文化とコミュニケーション』、訳書にハビービー『悲楽観屋サイードの失踪にまつわる奇妙な出来事』。

内容

1949年8月、ナクバ(大災厄)渦中のパレスチナ/イスラエルで起きたレイプ殺人と、現代でその痕跡を辿るパレスチナ人女性。二つの時代における極限状況下の〈日常〉を抉る傑作中篇。
この作品の「細部」に宿っているものは、私の精神世界を激しく揺さぶり、皮膚の内側を震えさせる。この本の中の言葉の粒子に引き摺り込まれ、永遠に忘れられない体験になり今も私を切り刻んでいる。
――村田沙耶香氏(作家)
かき消された声、かき消された瞬間と共にあるために、この小説は血を流している。
――西加奈子氏(作家)
*2023年、本作はドイツの文学賞であるリベラトゥール賞を受賞。しかし同年10月、イスラエルによるガザへの攻撃が激化するなか、フランクフルト・ブックフェアで開催予定だった授賞式は同賞の主催団体リトプロムによって中止され、ブックフェアは「イスラエル側に完全に連帯する」との声明を出した。この決定に対しては、作家や出版関係者を中心に、世界中から抗議の声が上がっている。

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