内容
2023年5月。とある高校の高野連加盟が承認された。
青鳥特別支援学校―知的障がいのある子どもたちが通う学校だ。
全国的に見ても、特別支援学校の高野連加盟は数えるほど。
7月の夏の甲子園予選(西東京大会)にも連合チームで参戦し、最終回まで結果のわからない熱戦をくりひろげた。
それは100年を超える高校野球の歴史の中でも、とても大きな一歩だった。
青鳥特支の顧問の久保田浩司先生は、長年、知的障がいのある子どもたちのソフトボールを指導してきた。
「高校野球を指導したい!」
その夢をあきらめきれず、2021年には知的障がいのある高校生と硬式野球に取り組む「甲子園夢プロジェクト」を立ち上げ、彼らが硬式野球に挑戦できる土台をつくってきた。
彼らにとって、高校野球に挑戦する意味とは?
ほかの球児たちと同じように、野球を楽しみ、挑戦する姿を描いたノンフィクション読み物。
甲子園はまだまだ遠い存在だが、そこへと続く道に立った高校生と指導者たちの熱い物語。
「待ってろ! 甲子園!!」