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哺乳類の興隆史~恐竜の陰を出て、新たな覇者になるまで~
スティーブ・ブルサッテ
著
黒川耕大
翻訳
土屋健
監修
発行年月 |
2024年07月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
496p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/理工学/地球科学/層序学、古生物学 |
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ISBN |
9784622097013 |
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商品コード |
1038713401 |
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NDC分類 |
457.89 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2024年08月4週 |
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書評掲載誌 |
朝日新聞 2024/09/07、日本経済新聞 2024/09/21 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038713401 |
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著者紹介
スティーブ・ブルサッテ(著者):(Steve Brusatte)1984年アメリカ生まれ。エジンバラ大学で教鞭を執る。博士号をコロンビア大学で取得後、2013年より現職。専門は古脊椎動物の解剖学・系統学・進化。世界各国でフィールドワークを行い、これまでに20種以上を新種として記載している。著書に、世界的ベストセラーとなったTHE RISE AND FALL OF THE DINOSAURS /Mariner Books, 2018(黒川耕大訳、土屋健日本語版監修『恐竜の世界史――負け犬が覇者となり、絶滅するまで』みすず書房、2019)などがある。映画Jurassic World: Dominionに古生物学アドバイザーとして参加している。*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
黒川耕大(翻訳):(くろかわ・こうた)翻訳家。金沢大学理学部 地球学科卒業、同大学院自然科学研究科生命・地球学専攻修了。古生物学・地質学を学ぶ。ナショナルジオグラフィックチャンネルなどの映像翻訳を手掛ける。訳書にブルサッテ『恐竜の世界史』、ウォーカー/ソルト『レジリエンス思考』、シュービン『進化の技法』、ギルバート/グリーン『ヴァクサーズ』(以上 みすず書房)がある。*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
土屋健(監修):(つちや・けん)2003年、金沢大学大学院自然科学研究科修士課程修了。科学雑誌『Newton』の編集記者、部長代理を経て、現在、オフィスジオパレオント代表、サイエンスライター。日本古生物学会会員、日本地質学会会員、日本文藝家協会会員。専門は地質学、古生物学。近著に、『古生物動物園のつくり方』『古生物水族館のつくり方』(ともに技術評論社、2023)、『サピエンス前史』(講談社、2024)など。ほか、著書・監修書多数。2019年、日本古生物学会貢献賞を受賞。*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
内容
約3億年前に爬虫類の祖先と分かれたグループが、幾多の絶滅事件を乗り越えて私たちに至るまでの、途方もない歴史を描く書。
今、地球には約6000種の哺乳類が生息している。この動物たちは、哺乳類というグループが織りなしてきた豊かな系統樹のごくごく一部にすぎない。過去には、車のような大きさのアルマジロ、犬のような小ささのゾウ、マメジカのような華奢な四肢を持つクジラの祖先など、奇想天外な動物たちがいたことが化石記録から明らかになっている。
哺乳類の系統樹の枝は、小惑星の衝突や火山の噴火、気候の変動などに起因する絶滅事件により、大半が刈り込まれてしまった。しかし絶滅哺乳類が獲得した進化の遺産は、私たちの身体に確かに引き継がれている。たとえば、耳や顎の骨の形状、妊娠や乳児の成長の仕方、咀嚼を可能にした臼歯の形状や乳歯・永久歯のしくみは、私たちの祖先が3億年の間に一つ一つ獲得したものだ。
古生物学者たちは、世界中を探索し、化石記録やDNA解析を元に、絶滅の危機を辛くも耐え抜きついに繁栄を勝ちえた哺乳類の歩みを明らかにしてきた。本書はその発見と解明の興奮を追体験する書でもある。
図版多数収録。