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終戦と近衛上奏文~アジア・太平洋戦争と共産主義陰謀説~ 増補新版
新谷 卓
著
発行年月 |
2025年01月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
464p |
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大きさ |
22cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/歴史学/日本史 |
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ISBN |
9784779129896 |
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商品コード |
1038982738 |
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NDC分類 |
210.75 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2025年02月2週 |
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書評掲載誌 |
東京・中日新聞 2025/03/30 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038982738 |
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著者紹介
新谷 卓(著者):あらや・たかし 立教大学非常勤講師。明治大学大学院博士後期課程修了、博士(政治学)。著書・翻訳書に『クラウゼヴィッツと「戦争論」』(共著、2008年)、『ドイツ史と戦争』(共編著、2011年)、『終戦と近衛上奏文』(単著、2016年)、『歴史のなかのラディカリズム』(共編著、2021年、以上彩流社)、トーマス・キューネ、ベンヤミン・ツィーマン編著『軍事史とは何か』(共訳、2017年、原書房)、『池田純久と日中戦争』(共著、2024年、彩流社)などがある。
内容
人はなぜ陰謀論に心を奪われるのか――
近衛文麿が戦中、「共産主義陰謀説」に傾倒していった過程を詳細に追う!
1945年、近衛文麿が天皇に上奏した文章は、第二次世界大戦の終戦を進言するとともに「陸軍の一部が共産主義化しており、日本を戦争に導き混乱に乗じて共産主義革命を起こそうとしている」とした驚くべきものだった。近衛は、日本の戦争を「共産主義者の陰謀」という物語によって説明しようとしたのである。
21世紀になっても変わらず「陰謀論」は繰り返されている。有事において、陰謀説とは完全な因果関係によって世界を捉えようとする、ある意味で合理的ともいえる世界なのである。――2016年の初版を大幅に改訂し、現代の「陰謀説」についての論考を加えた新版!