著者紹介
ヨン・フォッセ(著者):ヨン・フォッセ
1959年、ノルウェー西海岸のハウゲスン生まれ。フィヨルド地域のストランデバルムで育つ。ベルゲン大学で哲学、文学を学んだ後、1983年、タリアイ・ヴェーソスの影響を受けた小説『Raudt, svart(赤、黒)』を発表。1994年に最初の戯曲『だれか、来る』を発表、以来、現在までにフォッセの戯曲は世界50か国以上で上演され、高い評価を受けている。世界で最も多くの作品を生み出した劇作家の一人でもある。小説に『Melancholia I (メランコリア I)』(1995年)『Trilogien』(2014年)『Septologien』(2022年)など。2010年国際イプセン賞。2014年欧州文学賞、2015年北欧理事会文学賞。2023年、「言葉で表せないものに声を与える革新的な戯曲と散文」によりノーベル文学賞を受賞。邦訳に『朝と夕』(本書)のほか、『だれか、来る』(白水社)。
伊達朱実(翻訳):伊達朱実
ノルウェー王国大使館で長く広報官を務めた後、翻訳者として活動。大使館では芸術文化分野のプロジェクトを多く手がけ、文学セミナーや翻訳ワークショップを開催した。ヨン・フォッセ『朝と夕(Morgon og kveld)』はノルウェーの少数言語であるニーノシュクから翻訳。