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書評掲載

その子どもはなぜ、おかゆのなかで煮えているのか

アグラヤ・ヴェテラニー  著

松永 美穂  翻訳
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価格 \2,750(税込)         

発行年月 2024年09月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 213p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/ドイツ文学
ISBN 9784309209142
商品コード 1039063011
NDC分類 943.7
書評掲載誌 読売新聞 2024/11/03、日本経済新聞 2024/11/23
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039063011

著者紹介

アグラヤ・ヴェテラニー(著者):1962年、ルーマニア生まれ。5歳で亡命し、学校へ通わずに各地を巡る。後にスイスに定住し、独学で学んだドイツ語で書いた自伝的作品である本書が欧米各国で高い評価を受ける。2002年死去。
松永 美穂(翻訳):愛知県生まれ。東京大学大学院博士課程満期退学。訳書に、ベルンハルト・シュリンク『朗読者』『逃げてゆく愛』、ジークフリート・レンツ『アルネの遺品』『遺失物管理所』、ラフィク・シャミ『夜の語り部』、ジェニー・エルペンベック『年老いた子どもの話』など。

内容

「地獄は天国の裏にある。」
祖国ルーマニアの圧政を逃れ、サーカス団を転々としながら放浪生活を送る、一家の末っ子であるわたし。ピエロの父さんに叩かれながら、曲芸師の母さんが演技中に転落死してしまうのではないかといつも心配している。そんな時に姉さんが話してくれるのが、「おかゆのなかで煮えている子ども」のメルヒェン。やがて優しいシュナイダーおじさんがやってきて、わたしと姉さんは山奥の施設へと連れて行かれるのだったが――。
世界16カ国で翻訳、伝説の作家が唯一残した自伝的傑作が、ついに邦訳!
ドイツ文学史上最も強烈な個性。ーー南ドイツ新聞
まさに綱渡り芸を、息をのんで下から見守っているかのよう。ーーペーター・ビクセル
◎アグラヤ・ヴェテラニー(Aglaja Veteranyi)
1962年、ルーマニアの首都ブカレストでサーカス家庭に生まれる。67年に亡命し、77年にスイスのチューリヒに定住するまで、サーカス興行のために各地をめぐる生活を送る。定住後にドイツ語を学び、俳優として活躍するほか、実験的文学グループ「Die Wortpumpe」を共同で設立し、新聞や雑誌に多数の記事を寄稿。1998年にベルリン文学コロキウムの助成金を受ける。1999年に初小説『その子どもはなぜ、おかゆのなかで煮えているのか』を出版し、シャミッソー賞奨励賞、ベルリン芸術賞奨励賞を受賞。2002年2月の早朝にチューリヒ湖で自死。
◎松永美穂(まつなが・みほ)
ドイツ文学者・翻訳家。早稲田大学文学学術院教授。シュリンク『朗読者』で毎日出版文化賞特別賞受賞。他の訳書にシュピリ『アルプスの少女ハイジ』、ヘッセ『車輪の下で』、バッハマン『三十歳』、シュテファン『才女の運命』、ティム『ぼくの兄の場合』、シュタム『誰もいないホテルで』等。著書に『世界中の翻訳者に愛される場所』等。

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