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民主至上主義

エミリー・B・フィンレイ  著

加藤 哲理  翻訳
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価格 \3,300(税込)         

発行年月 2024年08月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 404p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/社会科学/政治学/政治思想史・政治理論
ISBN 9784760155705
商品コード 1039209090
NDC分類 311.7
基本件名 民主主義
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2024年10月1週
書評掲載誌 日本経済新聞 2024/10/12、朝日新聞 2024/11/09
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039209090

著者紹介

エミリー・B・フィンレイ(著者):ペパーダイン大学講師。トリニティ大学で古典学の学士号を取得後、アメリカ・カトリック大学にて政治学博士号を取得。専門は政治思想史。プリンストン大学とスタンフォード大学に博士研究員として勤務しながら、“Wall Street Journal”をはじめとする雑誌に記事やエッセイを寄稿。また、政治・文学・文化についての学術誌“Humanitas”の共同編集者を務める。
加藤 哲理(翻訳):1981年生まれ。名古屋大学大学院法学研究科教授。京都大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)。専門は政治思想史。著書に『ハンス=ゲオルグ・ガダマーの政治哲学』(創文社、2012年)。編著に『ハーバーマスを読む』(ナカニシヤ出版、2020年)など。

内容

★推薦コメント
「民主主義を脅かすのは、民主主義そのものかもしれない。理想主義的な秩序を夢みるあまり、人々の現実の政治参加をはばむ思想――〈民主至上主義〉を鋭く批判する問題作!!」
――宇野 重規(東京大学社会科学研究所教授/『民主主義とは何か』著者)

「エミリー・フィンレイは(中略)〈民主至上主義〉の核となる教義を巧みに浮き彫りにしている――すなわち民主主義のなかにある、〈人民〉を信じず、さらには軽蔑しさえする特殊な信念を」
――パトリック・デニーン(ノートルダム大学教授/『リベラリズムはなぜ失敗したのか』著者)

★内容紹介
民主主義をかたる全ての人へ。
そろそろ民主主義そのものを批判的に検討してみる必要があるのでは? 

東京都知事選やアメリカ大統領選など、ことあるごとに「民主主義の危機」が声高に叫ばれている昨今、巷には「民主主義を守れ!」と言わんばかりの言説が溢れかえっている。
しかし、なぜ民主主義は危機に瀕しているのだろうか? そもそも、それは本当に「危機」なのだろうか? そしてもし民主主義をめぐる思想・議論のなかに、民主主義を土台から掘り崩すような要素が胚胎しているとすれば……? 

「民主主義は反民主主義的であるのだろうか?」(本書序章より)
このスキャンダラスかつセンセーショナルな問いで幕を開ける本書は、まさにこうした問題意識から民主主義そのものを問い直す1冊である。

著者は、ジャン=ジャック・ルソーにはじまり、ジェファーソンやウィルソン、新保守主義者によってアメリカ政治の文脈で実践に移された民主主義の道程をたどり直し、民主主義論に不可避的に付随するエリート主義的な発想を剔抉する。
そうして明らかになるのは、「民主主義」「自由」「平等」を言祝ぎながらも、あらかじめ恣意的に決められたロマン主義的な理想へと人民を自ら教え導き、同時にその理想に追従しない人々を排除する民主主義論者たちのイデオロギー的本性――〈民主至上主義Democratism〉である!

なぜ今なおトランプが支持されるのか? 
なぜ政治的分断は深まるばかりなのか? 
なぜ政治に声が届いていないと感じるのか? 
それらすべての一因は、他ならぬ民主主義それ自体のなかにある!!

本書は、現代の民主主義社会に生きる読者一人ひとりに問いかけている。
「あなたは、あなたが思うほど民主的か?」

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