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書評掲載

缶詰サーディンの謎(DALKEY ARCHIVE)

ステファン・テメルソン  著

若島正, 横山茂雄  編
大久保譲  翻訳
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価格 \3,080(税込)         

発行年月 2024年09月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 332p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/イギリス文学
ISBN 9784336060617
商品コード 1039215443
NDC分類 933.7
書評掲載誌 毎日新聞 2024/11/23
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039215443

著者紹介

ステファン・テメルソン(著者):ステファン・テメルソン
1910年ポーランド・プウォツク生まれ。物理と建築を学ぶためにワルシャワ大学に入学するが、しだいにアートへと関心を移す。1931年、画家・イラストレーターのフランチシュカ・ウェインレスと結婚、以後二人で絵本や実験映画製作などを行ない、ポーランドの前衛芸術運動のなかで名を馳せた。その後、フランスを経てイギリスへ移住。1948年に出版社ガバーボカス社を設立、自身の小説を含む個性的なラインナップの書籍を多く刊行する。1988年死去。『缶詰サーディンの謎』はテメルソン本邦初紹介となる。
若島正(編者):若島正
1952年生まれ。京都大学大学院修了。京都大学大学院文学研究科教授。著書に『乱視読者の英米短篇講義』(研究社、第55回読売文学賞随筆・紀行賞受賞)、『乱視読者の帰還』(みすず書房、平成14年度本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)、訳書にナボコフ『ロリータ』(新潮社)、『透明な対象』(国書刊行会、共訳)、スタージョン『海を失った男』(晶文社、編訳)など。
横山茂雄(編者):横山茂雄
1954年生まれ。奈良女子大学名誉教授。京都大学大学院文学研究科修士課程英米文学専攻修了。博士(文学)。主な著書:『異形のテクスト』(国書刊行会、1998年)、『定本 何かが空を飛んでいる』(稲生平太郎名義、国書刊行会、2013年)、『神の聖なる天使たち』(研究社、2016年)、『増補 聖別された肉体』(創元社、2020年)、『コンスピリチュアリティ入門』(共著、創元社、2023年)。主な訳書:ジェフェリー・アッシュ『アーサー王伝説』(平凡社、1992年)、ローレンス・ライト『悪魔を思い出す娘たち』(稲生平太郎名義、柏書房、1999年)、マーヴィン・ピーク『行方不明のヘンテコな伯父さんからボクがもらった手紙』(国書刊行会、2000年)、ジョン・メトカーフ『死者の饗宴』(共訳、国書刊行会、2019 年)。
大久保譲(翻訳):大久保譲
1969年生まれ。著書に『知の教科書 批評理論』(共著、講談社)、訳書にデイヴィッド・マドセン『グノーシスの薔薇』(角川書店)、シオドア・スタージョン『ヴィーナス・プラスX』(国書刊行会)など。

内容

チェスタトン×ウィトゲンシュタイン÷ゴンブローヴィチ=テメルソン

炸裂する黒いプードル爆弾、二人のダンシング・ガールズ、
天才少年の秘められた数式ノート、そして缶詰サーディンの謎……
ポーランドの前衛作家による奇妙奇天烈な哲学ノヴェル!

★若島正+横山茂雄責任編集〈ドーキー・アーカイヴ〉第8回配本

〈意味による支配の打倒を標榜するこの珍妙無類なノンセンス哲学
SFミステリ奇想小説の行間を読んではいけない〉若島正

物語は一人の文豪が列車の中で頓死するところから始まる。残された妻と愛人は恋人同士になりスペインのマヨルカ島に移住、そこに女占い師と息子の天才少年、下半身不随の哲学教師とその妻子が現れ、さらにポーランドの将軍の老いた娘やキャプテン・カサノヴァなど多彩な人物が入り乱れ、誰も予想できないラストへ向かう――イングランド~マヨルカ島~ポーランドを舞台に、哲学・歴史・政治・数学・言語をめぐる異常な考察が展開、バートランド・ラッセルに「ほとんど世界そのもののように狂っている」と言わしめた鬼才ステファン・テメルソンの奇想と脱線に満ちた長篇、本邦初紹介!(1986年作)。

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