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書評掲載

万の枝~石田郷子句集~(椋叢書 40)

石田郷子  著

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価格 \2,970(税込)         

発行年月 2024年09月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 195p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784781416861
商品コード 1039238380
NDC分類 911.368
書評掲載誌 毎日新聞 2024/11/25
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039238380

著者紹介

石田郷子(著者):1958年 東京生まれ
1986年 「木語」入会、山田みづえに師事
1997年  第一句集『秋の顔』にて第20回俳人協会新人賞受賞
2004年 「木語」終刊にともない、「椋」を創刊
句集に『秋の顔』『木の名前』『草の王』(ふらんす堂)、著書に『名句即訳蕪村』『名句即訳芭蕉』(ぴあ)『今日も俳句日和』(角川学芸出版)『季節と出合う 俳句七十二候』(NHK出版)、編著に『俳句・季語入門』全五巻(国土社)、監修に『美しい「歳時記」の植物図鑑』(山川出版)など

「椋」代表、「星の木」所属、俳人協会会員、日本文藝家協会会員

内容

◆第四句集

つゆけしや夕暮れの声捨てに出て

『万の枝』は、『草の王』以後九年間の作品を収めた第四句集である。
 新型コロナウイルス感染症の世界的流行を経て、ようやく対面での句会が復活し、「椋」誌もこの秋には創刊二十周年を迎える。私も、この句集を一つの区切りとしたかった。
(あとがきより)


◆収録作品
大瑠璃のこゑに縛されゆくごとし
畝高く立ててあり春待つてをり
碧玉の一湖も秋に入りにけり
足組んで春が深しと思ひをり
みそはぎや胸に棲むこゑひとつある
しろだもの花よ冬日のやうな花
たとふれば炎心の色夏果つる
とうすみの影より淡き翅を閉づ
尾で応ふる猫よ十二月の窓よ
凍つるよをみひらきしまま逝きにけり
秋水に幼な子の名を訊きかへす
藪漕ぎの陽春の野に出でにけり
昔日や鏡の奥に蜘蛛が住み
ほうたるを待つ横顔に加はりぬ
秋入日束の間稜線を溢れ

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