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「もう差別なんてない」と思っているあなたへ~アメリカの経験から日本の現在と未来を考える~

大森 一輝, 森川 美生  著

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価格 \1,540(税込)         

発行年月 2024年09月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 168p
大きさ 18cm
ジャンル 和書/社会科学/社会学/社会組織・社会集団
ISBN 9784867800591
商品コード 1039242068
NDC分類 361.8
基本件名 社会的差別
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2024年11月1週
書評掲載誌 読売新聞 2024/11/17
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039242068

著者紹介

大森 一輝(著者):北海学園大学人文学部教授。マサチューセッツ大学アマースト校大学院歴史学研究科博士課程修了(PhD)。アメリカ黒人史・人種関係論。主著、『アフリカ系アメリカ人という困難— 奴隷解放後の黒人知識人と「人種」』(彩流社、2014年)。
森川 美生(著者):北海学園大学・北星学園大学非常勤講師。東京都立大学大学院社会学研究科博士課程単位修得。都市社会学・社会調査・ジェンダー研究。主要業績、「現代日本における生涯無子女性の類型化および量的把握の試み— 少子化政策の前提となる基礎データの検討」『北海学園法学研究』第57巻第1号(2021年6月)。

内容

「差別」でなく「区別」ならいいの?
差別をなくそうとするのは正義の押し付けなの?
ジェンダー・ギャップ指数が世界最低レベルのこの国では、進学、就職、結婚と「世間」に踏み込んでいくほど、女性であることで別扱いを受けるし、外国人や自己主張をするマイノリティが増えるなか、ネット上でもリアルでもヘイトが蔓延している。そう、「差別」は、どこにでも存在しています。見えない/見ないだけ。
自分が何に縛られているのか、
本書を通して、一緒に考えましょう。
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【目次】
はじめに 人種や性のグラデーションが強引に切り分けられた世界を生きる
第Ⅰ部 ラディカルに考える
第1章 「逆差別」論を考える
「行き過ぎた」反差別論?/差別の土台と方向/逆転する被差別意識/マジョリティが取り戻したいもの/差別を是正するのも差別?/糾弾される「逆差別」と糾弾されない差別/正直者が馬鹿をみるのは誰のせいなのか?/見えない(構造的な)特権
第2章 「差別ではなく区別」ならいいのか?
アメリカ史上最悪の「差別ではなく区別」論——「隔離しても平等」/差別認識の変化—— 隔離は「本質的に不平等」/すべての区別が悪なのか?——「枠」と「壁」/男女平等という「危険思想」/道は自由に作れる—— 二本でもなく一本でもなく/それでも「区別」は必要か?/ 「男女平等」に向かうための「区別」
第Ⅱ部 質疑応答
第3章 差別反対論は個人の自由を抑圧する?— 学生との対話
「逆差別」について、もう一度考える/区別が差別になるとき、ならないとき/否定できない違い?/それでも傾向はある?/差別は「なくなる」か?/差別をなくす方法/差別と自己責任、私たちにできること
第Ⅲ部 反「反差別」論に反論する
第4章 差別はなくならず、なくそうとするのは独善・正義の押し付けなのか?
— 公民権運動から学ぶ
ジョン・ルイスとは誰か?/「アメリカ南部」という社会/声を上げることの難しさ/声を上げ(られ)ないことの悔しさ/差別の重層性/若者の力/南部白人(差別する側)の思い/キングの苦悩と失敗/子どもたちの参加/「仕事」と「自由」のためのワシントン大行進/独善的なのは誰か?/差別をさせる社会とそれに抗する政治/ルイスは「ラディカル」なのか?/闘いは終わらない/活動(家)は怖い? ヒーローは誰だ?
第5章 差別などもうない?
—「女らしくない」選択をした女性が肩身の狭い思いをするのは当然なのか?
女性に対する差別は解消したのか?/産まない女性に対する差別/産める人は産むべきなのか?/産むことを強制しない?できない?/それでも、産むほうが好ましい?/「産まない自由」はあるか?/「自分勝手な女」というレッテル/「産む権利」と「産まない自由」—— 自由な人生設計を保障する社会へ

おわりに
自分が何に縛られているかを自覚する
参考文献・読書案内
公民権運動年表  

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