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【MeL】悪魔の細菌 超多剤耐性菌から夫を救った科学者の戦い 【スマホ・読上】
ステファニー・ストラスディー,
トーマス・パターソン,
テレサ・H・バーカー
著
坪子理美
翻訳
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数量
冊
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価格
\19,360(税込)
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発行年月 |
2021年02月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
電子 |
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ページ数/巻数 |
421p |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/イギリス文学 |
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商品コード |
1039513765 |
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NDC分類 |
936 |
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本の性格 |
学生用 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039513765 |
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内容
か弱い細菌ごときの策略に引っかかるなんて、思ってもみなかった。私は大陸を股にかけて殺人ウイルスを追跡し、AIDSに対する戦争を仕掛けてきた。ある時は戦いの最前線に立ち、ある時は世界規模での政策立案に携わる人々と議論のテーブルを囲みながら。そう、ウイルスは恐るべき存在だった。では、細菌は? 大した敵ではない。少なくとも、この細菌は恐れるに値しない相手のはずだった。私は感染症を専門とする疫学者だ。アメリカの大きな大学で国際保健研究所の所長も務めている。他の誰でもなく私こそ、この細菌から自分の夫を守ることができてしかるべきだった。最後にこの細菌を見たのは、大学院に入る前の学部生時代のことだ。私たち学生は、研究室での初歩的な実験で、この細菌を気軽に扱っていた。いつの日か、この細菌の変異体がお前たちを死の淵に追いやり、お前はそのうち、殺し屋ウイルスの大群を注射して夫を救おうとする……。当時、誰かにそう言われていたら、私は相手の頭がおかしくなったのかと思っただろう。だが今、私たちはまさにその言葉通りの状況を迎えていた。 ――本書より