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厨房から見たロシア~包丁と鍋とおたまで帝国を築く方法~
ヴィトルト・シャブウォフスキ
著
芝田 文乃
翻訳
発行年月 |
2025年03月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
432p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/歴史学/ロシア史 |
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ISBN |
9784560091364 |
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商品コード |
1039579665 |
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NDC分類 |
238.07 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2025年04月1週 |
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書評掲載誌 |
朝日新聞 2025/03/22、読売新聞 2025/04/27 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039579665 |
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著者紹介
ヴィトルト・シャブウォフスキ(著者):1980年、ポーランド北東部の町オストルフ・マゾヴィェツカ生まれ。ワルシャワ大学卒業後、トルコのイスタンブールで政治学を学ぶ。帰国後、報道記者としてキャリアを開始。2010年、初の著書Zabójca z miasta moreli. Reportaże z Turcji(『杏の町から来た殺人者、トルコからのルポルタージュ』)を上梓。同書でベアタ・パヴラク記念賞を受賞、英語版は英国ペンクラブ賞を受賞。2013年、ウクライナ蜂起軍による大虐殺に関するルポでリシャルト・カプシチンスキ記念PAP賞を受賞。2014年、Tańczące niedźwiedzie(『踊る熊たち』白水社刊)を刊行。2019年に刊行したJak nakarmić dyktatora(『独裁者の料理人』白水社刊)は10以上の言語に翻訳され、2021年度〈グルマン世界料理本賞〉を受賞した。2021年、最新作となる本書を刊行。現在、13か国で翻訳されている。ワルシャワ在住。
芝田 文乃(翻訳):1964年神奈川県生まれ。筑波大学芸術専門学群卒業。ポーランド語翻訳者、写真家。訳書にシャブウォフスキ『踊る熊たち』『独裁者の料理人』(以上、白水社)、ムロージェク『所長』『鰐の涙』(以上、未知谷)、グラビンスキ『動きの悪魔』『狂気の巡礼』『火の書』『不気味な物語』、レム『地球の平和』(以上、国書刊行会)、共訳書にレム『高い城・文学エッセイ』『短篇ベスト10』『火星からの来訪者』『捜査・浴槽で発見された手記』、コワコフスキ『ライロニア国物語』(以上、国書刊行会)など。
内容
人々はいかにして料理し、食べ、生き延びたか
最後の皇帝一家と運命を共にした宮廷料理人から、サナトリウムの料理人だったプーチン大統領の祖父まで。「食」の視点からロシアという国を多面的に読み解く話題作。
二〇〇九年、アブハジアにあるかつてのスターリンの別荘を訪れた著者は、そこで働く人々から「スターリンは普通の人たちと同じように食べていた」と聞かされる。「本当にそうなのか?」と疑問に思ったことから、本書の構想が生まれた。
帝政時代から革命を経てソ連崩壊に至るまでの人々の食生活を知るため、著者は旧ソ連構成諸国を縦横に巡り、共産党書記長や宇宙飛行士の料理人、ウクライナで起きた大飢饉やレニングラード封鎖を生き延びた女性たち、アフガニスタンの戦場の厨房やチェルノブイリ原発事故の作業員のための食堂で働いた人々に話を聞く。また、先祖代々暮らしてきたクリミア半島を追われ、新天地で故郷の味を守り続けるクリミア・タタール人たちにインタビューを試みる。
過酷な時代を生き抜いた無名の人々の声を拾い上げ、そこで見えてきた食をめぐる十八章。十三か国で翻訳、『独裁者の料理人』の著者が放つ最新ルポルタージュ。各章レシピ多数