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死の虫~ツツガムシ病との闘い~(中公文庫 こ36-3)

小林照幸  著

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価格 \990(税込)         

発行年月 2024年12月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 311p
大きさ 16cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/基礎医学/寄生虫学
ISBN 9784122075894
商品コード 1039610161
NDC分類 493.16
基本件名 恙虫病
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2025年02月1週
書評掲載誌 読売新聞 2025/02/16
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039610161

著者紹介

小林照幸(著者):小林照幸
一九六八年、長野県生まれ。ノンフィクション作家。明治薬科大学在学中の九二年、『毒蛇(どくへび)』で第一回開高健賞奨励賞を受賞。九九年、『朱鷺(トキ)の遺言』で第三〇回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。信州大学経済学部卒。明治薬科大学非常勤講師。著書に『害虫殲滅工場 ミバエ根絶に勝利した沖縄の奇蹟』『神を描いた男・田中一村』『死の貝 日本住血吸虫症との闘い』『検疫官 ウイルスを水際で食い止める女医の物語』『政治家やめます。ある国会議員の十年間』『車いす犬ラッキー 捨てられた命と生きる』、『ペット殺処分 ドリームボックスに入れられる犬猫たち』『熟年性革命報告』など多数。

内容

【序章】聖徳太子の国書に書かれた「つつがなきや」
赤虫、島虫、毛谷/聖徳太子の国書と唱歌「故郷」

【第1章】明治時代――新潟県、秋田県の謎の熱病
死の匂い/助べえ虫、エロダニ/虫掘り医者/虫送り/毛谷明神、毛蝨大明神、島虫神社/恙虫病とつつがなきや/米百俵の長岡藩とツツガムシ病/西洋人医師の現地調査と洪水熱/病原体は悪い空気?/陸軍への陳情/北里柴三郎の参上/コッホの4原則とは/日本沙蝨病研究所/毛蝨大明神、ケダニ地蔵、ケダニのお堂コ/「まなぐ凧」と菅江真澄の記録/人体実験/寝台車の連結/虫医者/野ネズミの耳の中に/思わぬ微生物の発見/4つの研究拠点

【第2章】大正時代――謎の熱病は山形県にも
新開病/北里柴三郎と福沢諭吉と大隈重信/病河原/毛谷医者と毛谷地蔵と松例祭/ケダニ退散調伏祈願/銀時計組/台湾でも/日記に決意表明/防虫白衣/「黒髪と 共に浮世の 欲を断ち」/ヴァルシャウ早きか、病原体早きか/顕微鏡で見えるか、見えないか/病理解剖への住民感情/原虫となす所のものは……/冬の有毒地にて/発疹チフスの猛威/新たな病原微生物の発見/ツツガムシの生活史/ツツガムシの新種発見/秋田での出会い/病原体はリケッチアか?/『蛍草』

【第3章】昭和時代〈戦前〉――病原体は新発見の微生物
ウサギによる累代培養とサル問題/研究室内での感染と殉職/学名命名騒動/殉職の悪夢が再び/恙虫病研究所、虫除不動尊/ワクチンの構想/精神科に協力を求める/秋田でのワクチン接種/熱帯衛生必携

【第4章】昭和時代〈戦後〉――治療薬の発見と日本各地の有毒地
新たな有毒地/インパール作戦とツツガムシ病/富士山麓でのツツガムシ病/学名命名論争の決着/治療薬、遂に発見さる/餌は蚊の卵/人知を超えた受精の方法/八丈デング/八丈島の居酒屋で/土佐のほっぱん/七島熱と二十日熱/全国調査の開始/赤い苔/ツツガムシ、〝息に感ず〟/沙蝨/鬼彈/古典型ツツガムシと新型ツツガムシ/カトー型、ギリアム型、カープ型/日本全国で感染例の報告

【第5章】平成時代――科学と感染症
早期診断法の確立/有毒の家系と無毒の家系/学名の変更/感染症法の制定の中で/アカツツガムシは棲息していた /ダニ媒介の新たなウイルスの脅威

【第6章】令和時代――ツツガムシ病と新型コロナウイルス感染症の共通点
パンデミック/アマビエ、黄ぶな……疫病退散祈願の依り代/コロナワクチン登場と押し寄せる波/コロナ収束も願った「善願の虫送り」/世界初のSFTS治療薬/間に合わなかったツツガムシ病の診断

【終章】「つつがなき」「つつがなく」は変わらず
ダーク・ツーリズムとホープ・ツーリズム

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