内容
物質の電子状態を計算で明らかにするための基盤的な理論を詳細に解説する、計算物理学を学ぶ学生にとってバイブル的な教科書。
下巻では、上巻での密度汎巻数法や擬ポテンシャル法の詳しい叙述をふまえ、具体的な種々の電子状態計算手法と計算によって得られる物質の状態を解説する。
本改訂では、2004年の原著初版の内容をその後の進歩に合わせて加筆修正し、表面・界面・低次元系、混成Wannier関数が新しく加えられた。より詳しく説明されたものとしてBerry位相がある。また、著者が新しく取り入れた話題はトポロジカル絶縁体であり、本改訂の最大の特色である。その他、原著の内容を補い、読者の理解を深めるために訳者付録もいくつか設けられている。