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成田の乱~戸村一作の13年戦争~

牧 久  著

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価格 \2,640(税込)         

発行年月 2025年01月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 349p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/社会科学/経営学/マーケティング・商業
ISBN 9784296121816
商品コード 1039729514
NDC分類 687.9135
基本件名 成田空港反対闘争事件
個人件名 戸村/一作
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2025年02月3週
書評掲載誌 東京・中日新聞 2025/03/09、日本経済新聞 2025/03/22
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039729514

著者紹介

牧 久(著者):ジャーナリスト。
1941 年(昭和16 年)、大分県生まれ。64 年(昭和39年)日本経済新聞社入社、東京本社編集局社会部に所属。サイゴン・シンガポール特派員、89 年(平成元年)、東京・社会部長。その後、代表取締役副社長、テレビ大阪会長などを歴任。著書に『「安南王国」の夢――ベトナム独立を支援した日本人』『不屈の春雷――十河信二とその時代』『満蒙開拓、夢はるかなり――加藤完治と東宮鐵男』(以上ウェッジ)、『昭和解体――国鉄分割・民営化30 年目の真実』(講談社)、『暴君――新左翼・松崎明に支配されたJR 秘史』『転生――満州国皇帝・愛新覚羅家と天皇家の昭和』(いずれも小学館)などがある。

内容

 配慮なき意思決定により泥沼の抗争と化した成田空港開港。農民、過激派が一体となって権力に挑んだ「成田闘争とはいったい何だったのか」。本書の主人公ともいえる反対運動の先頭の立った戸村一作(反対同盟委員長)は敬虔なクリスチャンであったが、ある日、豹変したかのように過激セクトと手を結び、流血の惨事を繰り返す反対運動の先頭に立つようになった。何が彼を変え、呉越同舟であった過激派各派がまとまることができたのか。

「成田闘争」は、クリスチャン・戸村一作を闘争のシンボルとして担いで闘争に参加した農民たちと、農民たちへの支援に集結した中核派をはじめとする過激各派の、日本政府に対する「成田の乱」だったのではないか。日本政府、空港公団は新空港の建設を”大義の御旗“として、反対派農民の意向を無視し、空港建設を推し進めた。成田闘争は若きクリスチャン・天草四郎を担いで徳川幕府に抵抗した「島原の乱」に通じる戦後最大の反乱ともいえる。

 本書は、佐藤内閣の杜撰な意思決定から暫定開港、反対同盟分裂に至るまでの軌跡を豊富なエピソードに基づいて活写するドキュメント。一枚岩ではない当局の思惑、反乱者たちの内紛、裏切り、公団側の分裂工作、相次ぐ衝突による犠牲、対話への道など、波乱万丈の物語である。

 筆者は1966年から78年の暫定開港まで12年以上にわたって成田空港問題を取材し続けてきた唯一のジャーナリスト。紛争現場で負傷し、学生の死を目の当たりにするなどまさに現場ですべてを見てきた記者で、現役生活の大半を成田取材に費やしている。

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