丸善のおすすめ度
貧困とは何か~「健康で文化的な最低限度の生活」という難問~(ちくま新書 1843)
志賀 信夫
著
発行年月 |
2025年02月 |
---|
|
|
言語 |
日本語 |
---|
媒体 |
冊子 |
---|
|
|
ページ数/巻数 |
213p |
---|
大きさ |
18cm |
---|
|
ジャンル |
和書/社会科学/社会学/社会問題・社会運動 |
---|
|
|
ISBN |
9784480076694 |
---|
|
商品コード |
1039865940 |
---|
NDC分類 |
368.2 |
---|
|
|
本の性格 |
学生用 |
---|
|
新刊案内掲載月 |
2025年03月2週 |
---|
書評掲載誌 |
朝日新聞 2025/03/01 |
---|
商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039865940 |
---|
著者紹介
志賀 信夫(著者):志賀 信夫(しが・のぶお):宮崎県日向市出身。大分大学福祉健康科学部准教授。一橋大学社会学研究科博士後期課程修了、博士(社会学)。NPO法人「結い」理事。専門は、貧困理論、社会政策。「貧困とは何か」について研究し、いのちのとりで裁判において意見書を執筆、大阪地裁、岡山地裁に有識者証人として出廷。著書に『貧困理論の再検討――相対的貧困から社会的排除へ』(法律文化社、2016年)、『ベーシックインカムを問いなおす――その現実と可能性』(共編著、法律文化社、2019年)、『なぜ基地と貧困は沖縄に集中するのか――本土優先、沖縄劣後の構造』(共著、堀之内出版、2022年)、『貧困理論入門――連帯による自由の平等』(堀之内出版、2022年)、『漂流するソーシャルワーカー??福祉実践の現実とジレンマ』(共編著、旬報社、2024年)などがある。
内容
◎生きてさえいければ貧困じゃない?
◎社会には救うべき人と救わなくてもいい人がいる?
◎貧困から抜け出せないのは努力が足りないから?
「貧困」の定義は時代によって違う!
議論はなぜかみ合わないのか?
貧困とは「お金がないこと」だと思っている人は多い。では生きていくための最低限のお金さえあれば貧困ではないのか? 貧困の定義は実は時代ごとに課題にぶつかり、形を変えてきた。貧困層を劣った人間と見なす優生思想、男女差別を前提とした家族主義、子どもを救うに値する/しないに選別する投資の論理、貧困を努力の問題に還元する自己責任論……。気鋭の研究者が、「貧困」概念をめぐる議論と問題点を整理し、「貧困」が今もなくならないのはなぜかという根本的な問いに対峙する。