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遙かなる山に向かって~日系アメリカ人二世たちの第二次世界大戦~
ダニエル・ジェイムズ・ブラウン
著
森内 薫
翻訳
発行年月 |
2025年02月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
648p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/経済学/労働経済・人口 |
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ISBN |
9784622096474 |
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商品コード |
1039881277 |
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NDC分類 |
334.453 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2025年03月3週 |
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書評掲載誌 |
日本経済新聞 2025/03/29、朝日新聞 2025/05/17 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039881277 |
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著者紹介
ダニエル・ジェイムズ・ブラウン(著者):アメリカのノンフィクション作家。サンフランシスコ湾岸地域で育ち、ディアブロ・ヴァレー・カレッジ、カリフォルニア大学バークレー校、同ロサンゼルス校に学ぶ。サンノゼ州立大学、スタンフォード大学でライティングを教えたのち、テクニカルライター&エディターをへて、専業のノンフィクション作家となる。前著『ヒトラーのオリンピックに挑め(The Boys in the Boat)』(Viking, 2013. 邦訳早川書房)は発行部数300万部超のミリオンセラーとなり、22か国以上で刊行され、2023年にジョージ・クルーニー監督によって映画化された(「ボーイズ・イン・ザ・ボート――若者たちが託した夢」)。本書(Viking, 2021)も《ニューヨーク・タイムズ》ベストセラーリスト入りし、人間精神の最高の価値を肯定するメディアにおくられる「クリストファー賞」を2022年に受賞している。ほかの著書にThe Indifferent Stars Above(2009)、Under a Flaming Sky(2006)がある。シアトル郊外在住。*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
森内 薫(翻訳):(もりうち・かおる)翻訳家。上智大学外国語学部フランス語学科卒業。訳書にブラウン『ヒトラーのオリンピックに挑め』(早川書房、2014/文庫2016)、ヴェルメシュ『帰ってきたヒトラー』(2014/文庫2016)、『空腹ねずみと満腹ねずみ』(2020)、ムーティエ『ドイツ国防軍兵士たちの100通の手紙』(2016)、ヘス『レストラン「ドイツ亭」』(2021。以上、河出書房新社)、ポムゼルほか『ゲッベルスと私』(石田勇治監修、共訳。紀伊國屋書店、2018)、ガロー『格差の起源』(柴田裕之監訳、NHK出版、2022)ほか。*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
内容
1941年12月7日(現地時間)、ハワイ・オアフ島の真珠湾を日本海軍の機動部隊が襲い、日米が開戦。日系アメリカ人の日常は一変した。
ハワイに生まれ、日本軍の空襲を目の当たりにしたカッツ・ミホ。一家で農地を追われ、砂漠地のポストン収容所に強制収容されたルディ・トキワ。家業のクリーニング店の客足が途絶えたフレッド・シオサキ。3人は、差別や葛藤をへて米陸軍の日系人部隊・第442連隊戦闘団に入隊し、欧州の激戦地へと送られる。対照的に、シアトルに住むゴードン・ヒラバヤシは当局の指示に背いて収監され、日系人に対する措置の違憲性をめぐって法廷闘争を決意する。
広島や鹿児島、静岡など日本各地出身の両親のもとに生まれ、アメリカ市民として育った4人の二世を主人公に、不条理と闘った日系人たちの群像を精緻に描く。『ヒトラーのオリンピックに挑め』の著者がおくる新たなノンフィクションの名編であり、戦後80年をへて価値を増す生きた証言録。写真51点を収録。序文トム・イケダ(Densho元事務局長)。