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キリスト教綱要 初版(講談社学術文庫 2850)

ジャン・カルヴァン  著

深井 智朗  翻訳
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価格 \2,310(税込)         

発行年月 2025年02月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 563p
大きさ 15cm
ジャンル 和書/人文科学/宗教/キリスト教
ISBN 9784065387825
商品コード 1039884074
NDC分類 191
基本件名 キリスト教-教義
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2025年03月4週
書評掲載誌 毎日新聞 2025/04/19
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039884074

著者紹介

ジャン・カルヴァン(著者):1509-64年。フランス生まれの神学者。ジュネーヴで神政政治を実現するための教会規則を定め、宗教改革を推進した。本書は、主著の初版(1536年)にあたる。
深井 智朗(翻訳):1964年生まれ。愛泉教会牧師。主な訳書に、マルティン・ルター『宗教改革三大文書』(講談社学術文庫)、アントニー・シュナイダー『クリスマスまであとなんにち?』ほか。

内容

本書は、フランス東北部ピカルディーに生まれ、スイスで宗教改革を実践して改革派を指導したジャン・カルヴァン(1509-64年)の名を知らしめた主著の初版です。
パリに出たカルヴァンは、マルティン・ルター(1483-1546年)によって推進されていたドイツの教会改革の影響を受けながら人文主義を身につけたあと、オルレアン、次いでブルージュで法学を修め、パリに戻って聖書の言語の研鑽を積みました。転機が訪れたのは1534年。この年の10月にフランスで「檄文事件」が起き、パリの町中にミサに対する攻撃的な文書「教皇のミサの恐るべき、重大な、耐えがたい弊害について真正な諸箇条」が貼り出されました。これに激怒したフランソワ1世は宗教改革者8名を焚刑にし、カルヴァンはスイスのバーゼルへの亡命を決意するに至ります。この地でキリスト教信仰の内容を概説するためにカルヴァンがラテン語で書き上げ、1536年に初版が公刊されたのが、本書にほかなりません。
本書は、ルターの宗教改革が第一段階である「破壊」だったとすれば、第二段階にあたる「形成」の基礎となりました。その根底にあったのは若き日のカルヴァンが身につけた人文主義的な知識とセンスであり、それが本書を唯一無二のものにしています。そうして改革派の基盤をなすことになった本書は、「福音主義」や「予定説」の名とともに広く知られるようになりました。その代表が『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(1904-05年)でカルヴァンとカルヴィニズムを「禁欲的プロテスタンティズム」の諸類型の一つとして取り上げたマックス・ヴェーバー(1864-1920年)でしょう。
本書は出版されると増刷を繰り返し、カルヴァン自身はフランス語版を出版した上、改訂の作業に取りかかります。改訂は5回にわたり、初版では全6章だったものが、最終版(1559年)では全80章に及ぶ巨大な書と化しました。日本語訳で1600頁に及ぶ最終版は簡単に手を出せるものではありませんが、初版は分量の点のみならず、のちにさまざまな展開を見る思想の原型を見出せる点、そしてカルヴァンの聖書解釈の技巧を知ることができる点で、最良の入門となることでしょう。初の文庫版となる新訳を、ここにお届けいたします。

[本書の内容]
〔献 辞〕
第一章 律法について、十戒の説明を含む。
第二章 信仰について、使徒信条の解説を含む。
第三章 祈りについて、主の祈りの講解を含む。
第四章 サクラメントについて。
第五章 これまで世の人々によってサクラメントと考えられてきた残りの五つのサクラメントはサクラメントではないことを証明し、ならば何であるかを明らかにする。
第六章 キリスト者の自由、教会の権能、国政について。

目次

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