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誤解を招いたとしたら申し訳ない~政治の言葉/言葉の政治~(講談社選書メチエ 821)

藤川 直也  著

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価格 \2,420(税込)         

発行年月 2025年02月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 337p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/言語哲学
ISBN 9784065386439
商品コード 1039884174
NDC分類 801.01
基本件名 言語哲学
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2025年03月4週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039884174

著者紹介

藤川 直也(著者):東京大学大学院総合文化研究科准教授。博士(文学)。専門は言語哲学。著書に『名前に何の意味があるのか――固有名の哲学』(勁草書房)、訳書にハーマン・カペレン+ジョシュ・ディーバー『バッド・ランゲージ――悪い言葉の哲学入門』(共訳、勁草書房)、グレアム・プリースト『存在しないものに向かって――志向性の論理と形而上学』(共訳、勁草書房)などがある。

内容

そんな言い訳通用しません!
「そんなつもりはなかった」という言い逃れ、「誤解を招いたとしたら申し訳ない」「心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます」という謝罪もどき、「広く募ってはいたが募集はしていない」のような言葉の意味を捻じ曲げる試み、「選挙が盗まれた!」「フェイクニュース!」という挙証なき放言、「うちでネットフリックスでも見ない?」などの言外の意味や隠語による駆け引き、「差別するつもりはないんだけど…」「これはオフレコだけど…」「小説家のSFと考えてください」と予防線を張ったうえであからさまな差別発言をする〈イチジクの葉〉……言葉と責任の関係をあやふやにしようとする企みは、事例に事欠くことがない。
こうした発言の何が問題なのか、言葉と責任の関係はどうなっているのか、そしてそれらの発言が図らずも明るみに出す言葉とコミュニケーションをめぐるある真理の裏面とは何であるのか――。
言葉が溢れ、さまよい、傷つける時代に、気鋭の言語哲学者がデザインする、本当に豊かなコミュニケーションのかたち。

[目次]
はじめに
第一章 「そんなつもりはなかった」
第二章 言質を与える――言行一致の責任
第三章 意図しない表の意味・ほのめかされる裏の意味
第四章 なぜ言わなくても伝わるのか――グライスの語用論
第五章 なぜ思いもよらないことが伝わってしまうのか――誤解と文脈
第六章 誤解じゃないって本当にわかるんですか?――知識と意味の否認可能性
第七章 「いいね」と「そんなつもりはなかった」
第八章 多様化する意味の否認可能性
第九章 犬笛とイチジクの葉
第十章 揺らぐ表と裏の境界線
第十一章 誤解だけど誤解じゃない――聞き手の意味
第十二章 言葉の意味を捻じ曲げる
第十三章 意味の遊びと意味の交渉
第十四章 「誤解を招いたとしたら申し訳ない」
おわりに

文献表
あとがき

目次

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