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暴走するウクライナ戦争~クレムリン中枢と戦場で何が起きたのか~
オーウェン・マシューズ
著
三浦 元博
翻訳
発行年月 |
2025年03月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
470p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/政治学/国際関係論 |
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ISBN |
9784560091562 |
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商品コード |
1039892413 |
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NDC分類 |
319.380386 |
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本の性格 |
学術書/学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2025年04月2週 |
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書評掲載誌 |
日本経済新聞 2025/04/19 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039892413 |
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著者紹介
オーウェン・マシューズ(著者):1971年生まれ。イギリスの歴史作家、ジャーナリスト。デビュー作『スターリンの子供たち: 離別と粛清を乗りこえて』(白水社)は、〈ガーディアン・ファースト・ブック賞〉、〈ジョージ・オーウェル賞〉を受賞。『ニューズウィーク』モスクワ支局長を務め、長年の駐在経験、豊富な人脈、ウクライナ出身の母親のルーツを元に本書を執筆し、〈プーシキン・ハウス図書賞〉を受賞、『デイリー・テレグラフ』年間最優秀図書に選出された。邦訳は他に『ゾルゲ伝:スターリンのマスター・エージェント』(みすず書房)がある。
三浦 元博(翻訳):1950年、滋賀県生まれ。東京外国語大学卒。共同通信社勤務を経て、大妻女子大学社会情報学部に勤務。同大学名誉教授。主要著書『東欧革命』(岩波新書、共著)、『バルカン危機の構図』(恒文社、共著)主要訳書 セベスチェン『東欧革命1989』、レムニック『レーニンの墓 上・下』、サーヴィス『情報戦のロシア革命』、ドブズ『ヤルタからヒロシマへ』、ブルマ『廃墟の零年1945』、セベスチェン『レーニン 愛と権力 上・下』、カーショー『地獄の淵から ヨーロッパ史1914-1949』『分断と統合への試練 ヨーロッパ史1950-2017』、ロバーツ『戦時リーダーシップ論』、アプルボーム『権威主義の誘惑』、シャーウィン『キューバ・ミサイル危機1945-62 上・下』、ゲッセン『ロシア 奪われた未来』、アプルボーム『ウクライナ大飢饉』(以上、白水社)ほか。
内容
なぜプーチンは無謀な侵攻を始めたのか?
本書は、ロシアとウクライナの権力中枢に近い情報源の証言を基盤に、クレムリンの論理を解くことによってプーチンが戦争を決断した謎に迫るとともに、ウクライナ出身の自らのルーツ、戦場の有様を活写し、主要メディアが「必読書」と絶賛するノンフィクションだ。
ロシア国境に迫ってくるNATOの脅威は、ロシア権力中枢に反応を引き起こす。プーチンとシロヴィキは冷戦の最前線にいたKGBで育った面々だ。彼らにとってソ連崩壊はトラウマになる敗北であり、NATO拡大は傷口に塩を塗られる屈辱だ。ロシアはウクライナの親ロ派ヤヌコーヴィチの当選を無効にした「オレンジ革命」と、再出馬で政権を握ったヤヌコーヴィチを追放した「マイダン革命」の背後に米国の影を見た。国家の威信回復に着手したプーチンとしては座視できない。マイダンをきっかけとするクリミア併合でプーチン支持は最高潮に達し、この成功体験がウクライナ侵攻につながっているという見立てだ。
歴史的経緯から、クレムリンの妄想、外交の舞台裏、凄惨な戦場、今後の分析まで、〈ジョージ・オーウェル賞〉受賞作家が深層を掘り起こす!