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ブリス・モンタージュ(エクス・リブリス)

リン・マー  著

藤井 光  翻訳
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価格 \3,080(税込)         

発行年月 2025年03月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 236p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/イギリス文学
ISBN 9784560090954
商品コード 1039892427
NDC分類 933.7
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2025年04月2週
書評掲載誌 読売新聞 2025/04/20
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039892427

著者紹介

リン・マー(著者):1983年、中国福建省三明市に生まれ、幼少期に家族とともに渡米する。シカゴ大学を卒業後、ジャーナリストや編集者の職を経て、コーネル大学の大学院創作科で学ぶ。現在はシカゴ大学英文学科で教職に就いている。デビュー長篇『断絶』(2018年)は〈ニューヨーク公共図書館若獅子賞〉を受賞。本書(2022年)は〈全米批評家協会賞〉、短篇小説集を対象とする〈ストーリー・プライズ〉、本書収録の「オフィスアワー」は〈オー・ヘンリー賞〉を受賞、「北京ダック」は〈ベスト・アメリカン・ショート・ストーリーズ〉に選出され、短篇の名手としても評価を確かなものとしている。
藤井 光(翻訳):1980年大阪生まれ北海道大学大学院文学研究科博士課程修了東京大学文学部・人文社会系研究科現代文芸論研究室准教授主要訳書D・ジョンソン『煙の樹』『海の乙女の惜しみなさ』、R・ハージ『デニーロ・ゲーム』、S・プラセンシア『紙の民』、R・カリー・ジュニア『神は死んだ』、H・ブラーシム『死体展覧会』、M・ペンコフ『西欧の東』、L・マー『断絶』、G・アポストル『反乱者』(以上、白水社)。D・アラルコン『ロスト・シティ・レディオ』、T・オブレヒト『タイガーズ・ワイフ』、S・フリード『大いなる不満』、A・ドーア『すべての見えない光』(第三回日本翻訳大賞受賞)、R・マカーイ『戦時の音楽』(以上、新潮社)。

内容

全米批評家協会賞受賞作品

本書は、中国出身の米国作家リン・マーの長篇『断絶』に続く第一短篇集。前作は、移民の女性が米国のミレニアル世代の一員として根無し草的な生活を送るなか、パンデミックとゾンビという物語形式を借りて、グローバル資本主義の制度に組み込まれた人生の虚無感、今世紀の米国社会の空気を巧みに切り取ってみせた。
同様に若い女性を主人公とする本書においても、移民にとっての「ホーム」はどこなのかという問いや、醒めた距離感を保つ一人称の語り口など、マーの作風は前作から連続している。ただし本書では、人間関係における暴力や、存在の孤独という、マーの中核的主題がより前景化され、人と時代に対する鋭い観察眼と、物語を組み立てていく手腕の凄みが際立っている。
本書の評価は非常に高く、〈全米批評家協会賞〉と〈ストーリー・プライズ〉を受賞、『ニューヨーク・タイムズ・ブックレビュー』では、「予測不可能な展開を見せ、読了後も心に残る」と評され、短篇の名手としてもマーの才能を確かなものとしている。「ロサンゼルス」「オフィスアワー」「明日」ほか、不可思議な語り口と冷徹な観察眼が冴える8編を収録。

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