坂上友紀（著者）：1979年兵庫県生まれ。同志社大学文学部文化学科美学及び芸術学専攻卒業。書店勤務を経て、2010年大阪市内で書籍と雑貨の店「本は人生のおやつです!!」を開く。新刊と古本を併売。2022年に兵庫県朝来市に移転し現在にいたる。共著に『本屋、ひらく』、『夢の本屋ガイド』他。
《本人のことば》「☆」ジルシを、「！」マークの倍ほどびっくりした気持ちを表す記号として使っています。好きな文士エピソードをひとつ挙げるなら、若かりし日の井伏鱒二の話です☆　自作品の「方言チェックをしてほしい！」けれど「読まれるのは恥ずかしい！」な鱒二は、原稿用紙に両手を置いて右手と左手の間から一行だけ見えるようにし、該当部分を友人にチェックしてもらったそうです。かーわーいーっ☆★☆

紹介された文士にめろめろです！　人生でこんなに文士が魅力的に見えたことない！
──三宅香帆

縦横無尽に駆け抜ける自由な文体、笑っちゃうくらい熱い口調！　坂上さんの文士愛に呑み込まれ、楽しく酔わされました☆　個性豊かな文士の面々に、新たな気持ちで出会えます。（豆知識も増えます）。
──大島真寿美

井伏鱒二は“かわいい系”、室生犀星は“乙女子”、堀辰雄は”実は骨太”、そして神西清の知られざる“やさしさ”––！　読めば文士たちが綺羅星のごとく光り出す、前人未到の文学案内☆★☆

「わたしが日々胸をときめかせているところの「文士」とは、つまりは剣一本で勝負する剣士のように、「文の腕一本で勝負している！」感が、その生きざまからも作品からも、バッシンバッシンに伝わってくるようなひとたちのことでございます！」──「はじめに」より

＊装丁：小川恵子
＊装画：伊野孝行