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可視化される差別~統計分析が解明する移民・エスニックマイノリティに対する差別と排外主義~
五十嵐 彰
著
発行年月 |
2025年02月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
432p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/政治学/国際関係論 |
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ISBN |
9784787724182 |
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商品コード |
1039968505 |
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NDC分類 |
316.8 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2025年04月1週 |
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書評掲載誌 |
朝日新聞 2025/05/10、読売新聞 2025/05/11 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039968505 |
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著者紹介
五十嵐 彰(著者):1988年北海道生まれ。東北大学文学研究科行動科学専修博士課程修了。博士(文学)。立教大学社会情報教育研究センター助教などを経て、2021年より大阪大学人間科学研究科講師、23年より同准教授。主な共著として『政治意識研究の最前線』(2025年、法律文化社)、『日本の移民統合:全国調査から見る現況と障壁』(2021年、明石書店)、『日本人は右傾化したのか:データ分析で実像を読み解く』(2019年、勁草書房)など。
内容
「私たちは差別の何を知っているだろうか? 不可視の差別を可視化する、厳密かつ包括的な差別研究の最前線――岸 政彦」
人種差別、性差別、障害者差別、性的指向差別……。
私たちの周りでよく見聞きされる「差別」という言葉。しかし、差別ほどその存在を捉えにくいものはありません。日本の差別調査の多くは、差別される当事者に対して行われるため、その人が差別だと感じたことが、実は差別でないということがありえます。一方、差別をしている側も、何が差別で何が差別でないかが明確でないまま、差別を行っていることが多いのが実態です。「自分は外国人に対して否定的な感情を抱いていないから、差別をしていない」という説明をよく聞きますし、実際、そう考える日本人は多いはずです。しかしこの考え方は、半分は正解ですが、半分は間違っています。
外国人に対して否定的な感情をもっていなくても、知らず知らずのうちに差別をしているかもしれないのです。
差別は見ることはできないし、差別の経験談でさえ差別を十分に反映しているとは言い難いのが現状です。だから差別は一筋縄では捉えることができないのです。
では、何が原因で差別は引き起こされるのでしょうか。
本書は差別の実証研究を扱った入門書です。差別を「可視化」し、その実態を明らかにするための研究をもとに、差別の正体と、その原因、そして差別が当事者に何をもたらすのかを明らかにしていきます。