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グローバル社会の哲学~現状維持を越える論理~
押村 高
著
発行年月 |
2025年03月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
272p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/政治学/国際関係論 |
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ISBN |
9784622097006 |
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商品コード |
1040051367 |
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NDC分類 |
319 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2025年04月4週 |
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書評掲載誌 |
日本経済新聞 2025/05/17 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1040051367 |
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著者紹介
押村 高(著者):(おしむら・たかし)1956年東京都生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。博士(政治学)。青山学院大学国際政治経済学部教授。学部長、副学長を歴任。2019年から21年までパリCIUP日本館館長(外務省ミッション)を務めた。専門は政治学、政治思想史、国際関係論。著書『モンテスキューの政治理論』(早稲田大学出版部 1996)『国際正義の論理』(講談社現代新書 2008)『国際政治思想』(勁草書房 2010)『国家のパラドクス』(法政大学出版局 2013)ほか。訳書 ジョンストン『正義はどう論じられてきたか』(共訳 みすず書房 2015)ほか。*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
内容
国際正義の生成は16世紀に端を発しているとされるが、それから400年以上の年月がすぎ、もはや当初の国際正義が前提としてきた世界の構造は崩れかけている。
いまや人間がデモクラシーに導かれて、国家のもとで道義的に生きることができるという仮説の妥当性は奪われつつある。さらには、グローバル企業・グローバル金融機関など、「主権的ではない主体」が国家を超えるパワーを持ち、世界各地で摩擦を引き起こしている。
今日のグローバル空間を舞台に国際正義が目指されるとき、国家主権やデモクラシー、そしてわれわれ市民の自己決定の手段はいかに変容するのか? そして、国際政治思想がグローバル空間を正しく捉えていくために、何が必要なのか?
国際正義論の第一人者が、国際政治思想における「現状維持バイアス」を乗り越えるためのラディカルな問題提起を行った本書は、グローバル空間を「社会」と捉え、思考し、哲学する礎となる書である。