丸善のおすすめ度
近代日本の仏教思想と<信仰>
呉 佩遥
著
発行年月 |
2025年04月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
256p,5p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/宗教/仏教 |
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ISBN |
9784831855886 |
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商品コード |
1040091224 |
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NDC分類 |
182.1 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2025年05月3週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1040091224 |
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著者紹介
呉 佩遥(著者):1994年中国生まれ。東北大学大学院国際文化研究科博士課程修了。博士(国際文化)。専門は宗教学(近代日本宗教史)。現在、中国上海師範大学人文学院准教授。主な論考に「新仏教の夜明け──境野黄洋の信仰言説と雑誌『新仏教』」(『近代仏教』第27号、2020年)、「迷信と信仰のはざま──境野黄洋における「詩的仏教」の構想」(『宗教研究』第96巻第1輯、2022年)、「近代日本における「信仰」と「儀礼」の語り方──姉崎正治の修養論と宗教学の成立をめぐって」(『日本研究』67集、2023年)など。
内容
「信仰」という概念はどのように誕生したのか?
「宗教」の中核的要素として自明的に語られ、超歴史的なものとして捉えられがちな「信仰」。
しかし、そうした理解や観念自体こそが、歴史的に構築されたものであった――。
伝統的な仏教思想や「宗教」「文明」「科学」「迷信」「儀礼」「人格」などをめぐる言説、そしてキリスト教や「旧仏教」「支那仏教」といった他者との交渉・相克を経ながら「信仰」概念が展開・定着してゆく過程を、仏教者による「語り」から追跡し、明らかにする。
論客ひしめく「宗教」概念研究の流れのなかで見過ごされてきた「信仰」概念の近代的形成に初めて本格的に焦点を当て、日本宗教史に新知見をもたらした画期的成果。
■目次■
序 章
第一章 「文明」の時代における「信」の位相─島地黙雷の宗教論を中心として─
第二章 「仏教改良」と「信仰」─明治中期における仏教知識人の言説空間を中心に─
第三章 「迷信」と「信仰」のはざま─境野黄洋における「詩的仏教」の構想─
第四章 「新仏教」とユニテリアン──広井辰太郎の信仰論を中心として─
第五章 「新仏教」の夜明け─雑誌『新仏教』における「信仰」言説─
第六章 「信仰」と「儀礼」の交錯─明治後期の姉崎正治と宗教学の成立に見る─
第七章 明治後期・大正期の「人格」と「信仰」─仏陀と阿弥陀仏をめぐる議論について─
第八章 日本仏教論における「信仰」─「他者」としての中国仏教と日本仏教の自己認識─
終 章
あとがき/索 引